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思い出の学びやと別れ 石巻・桃生小で閉校式 4月、3校統合

記念碑の前で笑顔で集合写真に納まる児童ら

 4月に開校する新生「桃生小」への統合を控える石巻市桃生小(児童58人)の閉校式が8日、同小体育館であった。全児童のほか、保護者や来賓約80人が参加し、約150年の歴史を誇る学びやに別れを告げた。

 小林義則校長が市教委に校旗を返納した後、全児童で校歌を斉唱した。

 小林校長は「明るく何事にも一生懸命で、何より優しいのが桃生小生の良さ。新しい友達と協力し、新しい歴史をつくってくれると信じている」とエールを送った。

 児童を代表し、6年生の小山瑞稀さん(12)が「閉校は悲しいが、行事やはねこ踊りなどでみんなと過ごした思い出は色あせない」とあいさつした。

 閉式後は感謝の会として5、6年生によるはねこ踊りや全児童による合唱を披露した。正門の脇に設置した閉校記念碑の除幕式もあり、校歌や沿革を記した碑の周りで記念撮影した。

 同小の始まりは1873年に創設した樫崎小。1901年に桃生尋常小となり、47年に桃生小に改称した。樫崎小時代から計5080人の卒業生を輩出した。

 桃生地区では今春、桃生、中津山一(同73人)、中津山二(同96人)の3小学校が統合して新たな桃生小となる。残る2校の閉校式は22日、それぞれの体育館を会場に開かれる。

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