最高速度と大釜
今回はこれらのカードについてです。
問:あなたは《アガサの魂の大釜》で、《エンドライダーの触媒者》を追放しています。そしてあなたの速度は4です。このとき、あなたがコントロールしていて+1/+1カウンターが置かれているクリーチャーは、「{T}: {R}{R}を加える。」という能力を持つでしょうか?
最高速度とは
まずは、最高速度という能力を調べてみましょう。
702.178a 最高速度能力は、特殊な常在型能力である。 “最高速度 - [能力]/Max speed — [Ability]” は、「あなたの速度が4であるかぎり、このオブジェクトは[能力]を持つ」を意味する。rule 702.179 〔エンジン始動!〕参照。
ここから、最高速度という能力は常在型能力であることがわかります。そして、今問題になるのは、《アガサの魂の大釜》によって追放領域にある《エンドライダーの触媒者》が、最高速度で示されている起動型能力を持つか、ということになります。
ところで、以下のようなルールがあります。
113.6. インスタントまたはソーサリー・呪文の能力は、通常、そのオブジェクトがスタックにある間にのみ機能する。他のオブジェクトの能力は、通常、そのオブジェクトが戦場にある間にのみ機能する。例外は以下の通り。
(以下略)
つまり、《エンドライダーの触媒者》の最高速度能力は、追放領域にあるので機能しないことになります。つまり、追放領域にあるこのカードは、「{T}: {R}{R}を加える、」という能力を持ちません。従って、あなたがコントロールしていて+1/+1カウンターが置かれているクリーチャーは、「{T}: {R}{R}を加える、」という能力を持たない、ということになります。
同様に持たない
さて、同じようなことは以下の2枚でも言えます。
問:あなたは《アーボーグの掃除屋》の能力で、《ガスタルのスリル探し》を追放しました。そしてあなたの速度は4です。このとき、《アーボーグの掃除屋》は接死と速攻を持つでしょうか?
これも先の問いと同じように考えられます。《ガスタルのスリル探し》の最高速度能力は、追放領域にあるので機能しないことになります。つまり、追放領域にあるこのカードは接死も速攻も持ちません。従って、《アーボーグの掃除屋》は接死も速攻も得ません。
昂揚など
さて、最高速度は常在型能力でした。では、昂揚などではどうでしょうか。例えば、以下のカードが《アガサの魂の大釜》で追放されている場合、あなたがコントロールしていて+1/+1カウンターが置かれているクリーチャーは昂揚の起動型能力を持つでしょうか?
この場合、昂揚は能力語でありルール的な意味を持ちません。つまり、これで示されている能力は起動型能力です。従って、あなたがコントロールしていて+1/+1カウンターが置かれているクリーチャーはこの起動型能力を持ち、あなたの墓地に4種類以上のカード・タイプが無ければ起動できません。
その他の例
同じような昂揚の例を見ていきましょう。
《復活した崇拝者》が追放されている場合、あなたがコントロールしていて+1/+1カウンターが置かれているクリーチャーはこれ由来の起動型能力を持ちます。しかし、この能力は墓地から起動するものなので、戦場にいるクリーチャーがこの能力を得ても意味はありません。(起動できません)
《親切な余所者》が追放されている場合、あなたがコントロールしていて+1/+1カウンターが置かれているクリーチャーはこれ由来の起動型能力を持ちます。この能力はあなたの墓地に4種類以上のカード・タイプがあれば起動できます。が、変身する両面カードでないかぎり、変身するという指示では何も起きません。
今回は以上です。


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