熊本大学 元留学生が7年前に発表した論文は盗用と発表
熊本大学は、元留学生が7年前に発表した論文について、別の論文から盗用していたと発表しました。
一方で、大学はすでに元留学生が退学しているなどとして処分は行わないとしています。
論文の盗用がわかったのは、熊本大学大学院の社会文化科学研究科に在籍していた、当時30代の女性の元留学生です。
熊本大学によりますと、2018年にこの元留学生が発表した社会文化に関する論文について、去年、盗用の疑いがあると外部から告発があり、大学が調査を進めた結果、論文のうち半分以上にあたる5800字で、過去に発表された別の論文と文章などが同一だったということです。
聞き取りに対し元留学生は盗用を認めたうえで「研究の遅れを感じ、焦っていた」などと話しているということです。
論文は先月になって取り下げられましたが、大学は、元留学生が3年前にすでに退学していることもあり、処分は行わないとしているほか、個人の特定につながるとして元留学生の国籍は明らかにしませんでした。
会見で熊本大学の富澤一仁理事は「このような研究不正が行われ、多大なご迷惑をおかけし申し訳ありません」と述べ、陳謝したうえで、今後、研究倫理の教育や指導教員による発表前の論文のチェックなど、再発防止策を徹底する考えを示しました。