オーストラリア国防省は13日、南シナ海をパトロール中の空軍の哨戒機P8Aポセイドンの近くに、中国軍の戦闘機、殲16が照明弾を投下する危険行為があったと発表した。昨年5月にも中国軍機がオーストラリア海軍ヘリコプターに照明弾を落とす事案があったばかり。
マールズ国防相は「危険で、軍としてふさわしくない行動だ」と批判し、中国側に懸念を伝えたことを明らかにした。
今月11日、P8Aが通常の監視活動をしていたところ、殲16がP8Aの機体の上部や前方の30メートル以内に照明弾を投下したという。けが人や機体の損傷はなかった。
国防省は13日の別の発表で、オーストラリア北東部沖で中国軍のフリゲート艦など軍艦計3隻が航行しているのを確認したことを明らかにし、写真も公表した。監視を続けるとしている。(共同)