男女のきょうだいは何歳まで一緒にお風呂に入っていい? 家族の前でプライベートゾーンをかくさない小5の娘にどう伝える?【専門家に聞く】
子どもの性教育は、いつから何をしたらいいのか悩むもの。男女のきょうだいのお風呂や、プライベートゾーンを隠さないわが子についてのお悩みに、助産師あいこさんがアドバイス。子育て・教育情報誌「AERA with Kids2024年冬号」(朝日新聞出版)から紹介します。 【写真】タレントSHELLYさんが子どもの性教育に使っている絵本はこちら Q 男女きょうだいは何歳まで一緒にお風呂に入っていいのでしょうか。一緒に入りたがるのに、ダメな理由を聞かれたときの伝え方がわかりません(小1男子の母) Qプライベートゾーンは人前で見せないようにと話してきたのに、高学年になっても 家族の前で隠そうとせず、私の話が伝わっていません(小5女子の母) A 誰かが「嫌」と言ったらお風呂は別々に。体は全パーツが大切であることを伝える 「お風呂の問題は、性別や年齢を問わず、NOが最優先。気持ちを聞いて、選択肢を与えてほしい」 と助産師あいこさんは話します。同性同士でも同じ。 「体の変化が現れてきたら、『一人のところでお着替えしてね。一人でお風呂に入るのはどう?』と提案してみてください。思春期は体の変化から始まり、後から心の変化がきます。本人が小さな子どもの感覚のままの場合もあるので、親御さんから声をかけてください」 大切なのは、保護者の配慮と子どもの気持ちを聞くこと。 「ふだんから絵本などで人の体について学んでおくといいでしょう。プライベートパーツは『口、胸、お尻、性器』と限局せず、体全体がプライベートなもので、見られたり、触られたり、見せられたり、触らせられたりして嫌だと感じたら、仲の良い人でも嫌だと言っていいことを教えてください。体のどこに誰が触れるのか、決める権利は、『自分』にあります」 (取材・文/越膳綾子) 〇助産師あいこ/助産師、看護師、思春期保健相談士。共著書に『子どもを一生守る「からだ・こころ・権利」の話』(青春出版社)など。
越膳綾子