危険ドラッグ密輸で起訴された外国人大学生 起訴内容認める

液体状の危険ドラッグを国際郵便を使って密輸しようとしたとして、関税法違反などの罪に問われているインドネシア国籍の大学生の初公判が開かれ、学生は起訴された内容を認めました。
また、検察は懲役2年を求刑しました。

インドネシア国籍の大学生で、別府市に住むベニグノ・アレリ・プトラ・ペラリン・グスティ・シスウォコ被告(21)は去年10月、法律で禁止されている薬物の「亜硝酸イソプロピル」などを含む液体状の危険ドラッグ合わせておよそ70グラムをインターネットで購入し、フランスやスロバキアから国際郵便で密輸しようとしたなどとして、関税法違反と医薬品医療機器法違反の罪に問われています。

12日、大分地方裁判所で開かれた初公判で、学生は起訴された内容を認めました。

検察は冒頭陳述で「被告は俗に『ポッパー』と呼ばれるこの危険ドラッグが、日本では輸入や所持が禁止されていることを知りながらインターネットの販売サイトで購入した」と述べました。

そのうえで、「輸入したのはおよそ70グラムと多量で、動機も自身の欲求を満たすためで、短絡的かつ身勝手な動機に酌むべき事情はない」などと指摘して、懲役2年を求刑しました。

一方、弁護側は、学生は事実を認め深く反省しているほか、両親による監督が期待できるとして、執行猶予付きの判決を求めました。

判決は来月21日に言い渡される予定です。

大分のニュース