超エリート校・浦和高校の校歌指導は「地獄の時間だった」 新入生を追い込む「伝統」に疑問の声
●浦和高校の「校歌指導」は今でも続いている
現在の校歌指導はどうなっているのか。浦和高校に問い合わせたところ、教頭が電話取材に応じた。オリエンテーション中の校歌指導は今でも続いているが、あくまで部活紹介がメインという。 「学校によって、校歌指導は違うと思います。近年、新入生は椅子に座っている中で始まり、応援団に指導を任せています。(2階席のような)ギャラリーに生徒会がいますが、ヤジを飛ばすというよりは、応援団の子たちが言ったことに合いの手を入れる程度のことです」 指導中は暗く、指名された新入生は照明を当てられる。これ自体は卒業生の証言と同じだが、ニュアンスが違っている。 「カーテンが閉められ暗くなります。指名された生徒が当てられるのはスポットライトというよりは、演劇で使うライトです。学校で使うものなので、そこだけ照らすものではなく、指名された子とその周辺を照らされます。私も見ていましたが、周辺の子の顔も見えました」 応援団は厳しく、2日目の最後には急に優しくなるが、「それは洗脳の方法と同じだ」と指摘する卒業生もいる。この点についてはどうか。 「緊張している子もいたようです。これは、先輩から『これから一緒に頑張っていこうね』という1年生に向けたエールをしています。過去のやり方はわかりません。想像すると、まったく知らない先輩に大きな声で言われれば怖くなるのではないでしょうか。時代に合わせていると思いますが、来年度のことはこれから検討していきます」 この問題については、関係者が弁護士に相談するところまで発展している。 青龍美和子弁護士は「新入生になって、初めての顔合わせの場です。暗くされた体育館の中で、指名された生徒に照明が当たり、全員の前で歌ったり、暴力的な面があると聞いています。こうした校歌指導は心理的な負担があると思えます。改善をしていただきたい」と話している。