在日クルド人団体が事務所周辺での「ヘイトデモ」禁止求めて提訴

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浅田朋範
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 在日クルド人らで作る「日本クルド文化協会」(埼玉県川口市)は12日、協会の事務所周辺で行われたデモは「ヘイトスピーチ」にあたるとして、デモを実施した神奈川県海老名市の男性に対し、活動の禁止や550万円の損害賠償を求め、さいたま地裁に提訴したと明らかにした。

 提訴は2024年12月27日付。訴状によると、同年2~9月に男性らによる計6回のデモや街宣活動で、「自爆テロを支援するクルド協会は、日本にいらない!」などと書かれた横断幕を掲げたり、マイクを使って「クルド人を日本からたたき出せ」などと発言したりするヘイトスピーチがあったと主張。地域住民らが事務所に集うのを敬遠するなど平穏に事業ができず、名誉毀損(きそん)もあったとし、事務所の半径600メートル内でクルド人を著しく侮蔑して地域社会から排除するように扇動する行為などの禁止と、損害賠償を求めた。

 在日クルド人へのヘイトスピーチを巡っては、同地裁が同年11月21日、男性に対し、協会事務所周辺でのデモを禁ずる仮処分決定を出した。協会側弁護団によると、男性側が決定を不服とし、訴訟を起こすよう求める「起訴命令」を申し立てたため、訴訟を起こしたという。男性はデモが予定されていた同24日、仮処分決定が禁じた範囲外のJR川口駅前で街宣をしていた。

 協会側代理人の師岡康子弁護…

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この記事を書いた人
浅田朋範
さいたま総局|事件担当
専門・関心分野
多文化共生、貧困、裁判