「宇宙水道局」問い合わせ殺到 水道管老朽化リスク、衛星で可視化 費用と労力削減
道路の陥没が10日に大阪市や熊本市でも見つかりました。インフラの老朽化が刻一刻と進むなか、あるベンチャー企業に自治体からの問い合わせが殺到しています。 【画像】大阪と熊本でも道路に穴
■大阪・熊本でも道路に穴が
埼玉県八潮市で道路が陥没してトラックが転落した事故から2週間。現場では今も夜通しで、重機による作業が行われています。 穴の中のトラック運転手の捜索は9日、湧き出る水の影響で断念しました。県は10日から新たに直径20センチほどの穴を2つ開け、その中に小型カメラを入れて調査する方法に切り替えています。 県の担当者 「(運転席の)正確な位置を出していくためにそれを活用する」 「(Q.正確な位置を把握できる見通しは?)はい、把握できると思っております。詳細な経過については、あす以降になるかなと思っています」 こうしたなか、各地でも道路の陥没が相次いでいます。 熊本市中心部の市道に、直径およそ60センチ、深さおよそ50センチの穴があるのを通勤中の市の職員が発見しました。 陥没の原因は分かっていませんが、この地域の下水道は50年以上が経過しているため、市は老朽化が関連している可能性があるとみています。 大阪市でも…。穴が空いていたのは交差点の真ん中。撮影者は市の水道局にすぐ電話で連絡したということです。 八潮市での陥没事故を受けて、国交省は、同じような規模の下水道管がある7都府県に「緊急点検」を命じています。 しかし、財政難や人手不足などで作業が追い付いていません。
■データを収集、AIで解析
そんななか今、自治体が注目している企業があります。それが宇宙の衛星データを活用した事業を展開するベンチャーで「宇宙水道局」と呼ばれるサービスを提供しています。 天地人 樋口宣人COO 「(問い合わせが)大変増えております。上下水道局、それから下水道を運営している会社、政府機関等々から様々な問い合わせを受けております」 「宇宙水道局」とは、どんなものなのでしょうか? 天地人 事業開発 岡田和樹さん 「地中に埋められている水道管の老朽化リスクを5段階で可視化するシステム。一番赤いところが、漏水している可能性が非常に高い。『今すぐ調査に行ってください』と言っている」 これまでの点検作業は、担当者が水道管のある所をくまなく歩き、地下の音を聞いて確認するのが一般的でした。 一方、この企業は衛星データから、水道管が劣化する原因となる「昼夜の温度差」や「地盤の変動」など様々なデータを全国各地から収集しています。 これらのデータを過去の漏水について学習したAIで解析することで「2年以内に問題が起きそうな水道管」を絞り込めるというのです。 岡田さん 「一番、漏水している可能性が高いところに絞り込んでいくことで、かかってくるお金や労力を削減していこうと。リスクが低い所も分かるので、そういった管路(水道管)は古いからといって交換するのではなく、できるだけ長く使った方が少ないお金の中でやりくりできていく」 (「グッド!モーニング」2025年2月11日放送分より)
テレビ朝日