千葉知事選 熊谷氏「迷惑で、困惑している」 立花氏の「2馬力」発言受け 「当然ながら、やめていただきたい」
27日告示、3月16日投開票の千葉県知事選に立候補を表明している現職の熊谷俊人氏(46)は12日、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)が知事選への出馬を表明し、熊谷氏を応援する「2馬力選挙」を行うと発言していることについて、立花氏への名指しは避けつつ「迷惑で困惑している」と述べた。「自らの当選を目的とせず、他の候補を応援する行為は決して望ましくない」とも指摘した。 熊谷氏は同日、県庁で取材に応じ「いわゆる2馬力選挙は本来、公職選挙法の趣旨として想定していない。多くの有権者にとっても違和感のあることだと思う」と説明。2馬力選挙の妥当性自体は関係機関が判断するものとした上で、自身への応援は「当然ながら、やめていただきたい」とした。 立花氏は7日の記者会見で、熊谷氏が選挙でのSNS発信について第三者による虚偽投稿対策として「一定の規制を」との持論を述べていたことに触れ「SNS規制は大賛成」「僕に投票しなくていい。熊谷知事を応援する」などと訴えていた。 熊谷氏はその後、自身のX(旧ツイッター)で、虚偽情報の流布は「標的が私でも他候補者でも、許されることではない」などと投稿。12日の取材では、仮に街頭演説で妨害行為が繰り返された場合「有権者の政策を聞く権利が阻害される可能性がある」と懸念を示し、「知事の立場ではなく一立候補予定者として、法律の専門家や選管、県警に相談しながら、速やかに対処できるようにしておきたい」とも話した。 知事選には自民、公明、立憲民主、国民民主の県連・県本部などの支持を受ける熊谷氏のほか、共産党が推薦するフリージャーナリストの小倉正行氏(72)、元船橋市議の門田正則氏(77)が出馬を表明している。