ウミガメはポリ袋で死なず 悲話が生む「脱プラ」の矛盾
カッサンドラの絶景
ごみが漂う海でウミガメが誤って食べたポリ袋を胃腸に詰まらせ、苦しんで命を落とす。テレビやインターネットの映像を通じて人々が思い描く環境問題のイメージだ。だが科学研究からはプラスチックのごみをよく食べるウミガメの方が、かえって生息数を増やしたことが分かった。ウミガメの悲話から世界に広がったプラスチックの使用を控える運動は、環境問題の深刻さを感情に訴える難しさを浮き彫りにした。
世界に7種がおり、絶...
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(更新)- 小平龍四郎日本経済新聞社 編集委員/上級論説委員別の視点
記事中の表に「ポリ袋をよく食べるアオウミガメの数が増え、食べないアカウミガメが減っている」とあります。ポリ袋の摂取とカメの繁殖の因果関係はまだ不明ということは分かりましたが、そうかと言って、カメでも人間でも、有害な添加剤を含むプラごみを摂取してよいという理屈にはならないでしょうし、ましてや公共財としての海洋にゴミが棄てられてよいとは決して言えないはずです。 「ウミガメの死」はプラごみ問題の深刻さを分かりやすく印象づけるうえで効果的だったかもしれませんが、それを情緒的すぎると感じていた人は確かにいるようです。行きすぎの反動は常に起きます。大きな方向性を見失わないようにしたいものです。
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(更新) - 青木慎一日本経済新聞社 編集委員・論説委員別の視点
プラスチックの影響は不明ですが、地球温暖化がウミガメに与える影響は深刻です。卵が埋まっている砂の中の温度が29℃以下だとオス、30℃を超すとメスになるといわれています。メスばかりが孵化する問題が指摘されています。 さらに、卵から孵化する割合の低下も各地で報告されています。熱波や猛暑、それに雨不足が原因で孵化する前に死んでしまうようです。地球環境の変化の影響をもろに受けるのが野生動物だということは忘れてはなりません。
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時に受けいれがたく、目を疑うような真実をサイエンスの視点で伝えていきます。まだ見ぬ世界の変化を捉え、いまの時代を記憶にとどめる連載企画です。