中国人マッサージ店が摘発! NK流が消滅しても〝本サロの聖地〟西川口の「消えない裏風俗」

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大規模摘発によって本サロが一掃される前の西川口(’02年11月)
大規模摘発によって本サロが一掃される前の西川口(’02年11月)

〝絶滅〟したはずの違法風俗店が…

’24年12月、西川口駅東口付近のエステ『小百合』が摘発された。禁止区域で性風俗店を経営したなどとして、風営法違反の疑いで中国人の経営者と従業員の2人の女性が逮捕され、同月9日にさいたま地検に身柄が送られた。「リラクゼーションマッサージ」とうたって、主にホームページなどを通じて客を集め、10月から12月7日までの約2ヵ月半で750万円ほど売り上げがあったという。

この摘発は「西川口に違法風俗はなくなっていなかった」ということを明らかにした。かつての〝違法風俗の街〟からの再建をすすめてきた西川口に、今度は中国系の違法風俗店ができていたのだ。これは、取り締まりを強化し法律や条例で規制しても、浄化はなかなか思うようにいかないということを示している。

西川口といえば、かつて「NK流(西川口流の略、いわゆる本番行為を提供する店のこと)の聖地」として知られ、200軒以上もの違法店舗(本サロ)が営業していた場所である。30分8000円~40分1万円ほどで若くてかわいい女性の本番サービスが当たり前だった西川口は、客としては驚くほどコスパが良い〝夢のような色街〟だった。全盛期に何度も足を運んだが、駅の周辺は本サロだらけ。店の外観や看板はド派手で、赤、緑、黄、ピンクなどのカラフルな外観の店舗が無秩序に並ぶ〝ハチャメチャな街〟だったのだ。

しかし、周辺環境の悪化を懸念する地元住民の声に押され、次第に取り締まりが強化される。’04年に埼玉県警により「風俗環境浄化重点推進地区」に指定され、悪質な客引きや店舗の取り締まりなどが積極的にされるようになった。そして、’05年に行われた大規模摘発によってNK流の本サロはほぼ一掃されて、’07年初めまでに大半が廃業した。