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theroadcontinues
やさしくない
優しくなりたい
彼らもこんなどうしようもない夜にあんな音楽を奏でたんだろうか。
今日も渋谷は明るくて煩くて、すれ違う人人は目も合わせずぶつかり合ってもなんともなくて、どうしても優しくなりたくなった。
点滅する青に気づいて駆けてゆく人人を見送っては立ち止まってみたけど、頭の中は今日も支離滅裂が暴走してて、私は私を許容してあげられない感じがする。
吐き出すために吸い込んだ空気をうまく吐き出せずにいる夜があって、そんな時はお酒を飲んでうやむやにすることしかできなくて、心と身体が欲しがるものとは反対方向へ爆速で走り出してしまう。
優しくなりたい。
本当に優しくなりたい
ていうか優しさってなんなんだ
あまりにも曖昧で消化できないあれこれを全部優しさのせいにして2人でいれば温かいねとか酔った台詞言い忘れてどうせわたしはクラブで踊れない、
わたし君の優しいところ知ってるはずなんだけどな、
耳目に響くのは冷たい夜風みたいなものばかりだ
君が求める言葉や表情を作らなかったことも、触れられる背中に触れなかったことも、全部私が優しくないことの証明となってしまうんだろうか。
君が反応を求めて覗き込んでくる静音があまりに優しくてうざったくて、もうなにもかも狂ってしまいそうだ
今日は月が綺麗だよ
わたし三日月が好きなんだよね、鋭利だし、光ってんのに眩しくなくて、今にも落ちてきそうで孤高じゃん
満月はなんか寂しくなるよな、これから消えていくんだなって終焉を見せられてる感じ
明確な終わりより、終わりの予感のがいつも悲しいし
だから優しさの使い方をいつも間違える
気づいた時になんか泣いている
それから、
本当のことばかり知りたがる君はきっと、優しくない
今日も、渋谷よりずっと、やさしくいられない


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