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無許可建築物多数の動物園「ノースサファリサッポロ」 運営するキャンプ場でも新たな問題が

須藤真之介記者)
「こちらが園の入り口です。きょうも営業中ですが、観光客の姿は少ない印象です」

150あまりの構造物などが無許可で建築されていた、札幌市南区の動物園、ノースサファリサッポロ。問題が表面化して以降、初めて開かれた10日の定例会見で秋元市長は。

秋元市長)
「市街化調整区域に建物を建築する場合には、建築の許可申請を出していただいて手続きをする必要がありますけれども、そういった申請が出されずにきょうまで至ったということ。長年にわたってこの状況が改善していないということについては、大変遺憾に思っております」

札幌市では、市の面積のおよそ3割弱が市街化調整区域に指定されていて、住宅や商業施設の建築には市の許可が必要です。ノースサファリサッポロもその区域内にあります。2005年のオープン以来、飼育小屋など150あまりの構造物が建築されていますが、すべて市の許可を得ていない無許可建築物です。
市は運営会社のサクセス観光に対し、20年間にわたり立ち入り調査や指導を繰り返してきましたが、現在も建物の撤去には至っていません。このため市は、撤去命令を含めた対応を検討しています。なぜこんなにも時間がかかっているのか。記者から問われた秋元市長は。

秋元市長)
「当事者の方で自ら是正するということを促していくことが基本となりますので、色んな協議をした中で是正をされていくことが望ましいだろうと。途中で規模を拡大していくという状況がある程度見えてきた段階で、もう少し対応する余地があったのではないかという風に思っております」

須藤真之介記者)
「ああここですね。ここがノースサファリのキャンプ場の入り口ですが、今は雪があって進むことができないですね」

サクセス観光は、動物園の近くで大きな恐竜のオブジェなどが設置されたキャンプ場も運営しています。

近隣住民)
「テントみたいなのが建ててあったね。ビニールみたいな透明のやつが何個かあった」
Q:恐竜の置物は?
「あります。4つか5つあるんじゃないかな。それは声を出すんだわ。グオーって声出るんだわ」

こちらのキャンプ場でも新たな問題が。札幌市によりますと、キャンプ場内の恐竜のオブジェや大型テントなどが、市の河川敷地にまたがり違法に設置されているということです。市は去年8月、サクセス観光に対し撤去するよう口頭で指導したものの、現在まで「撤去した」という報告はないといいます。
様々な問題が浮上する中、サクセス観光は7日、ホームページ上にコメントを発表しました。

「今月中旬から撤去可能なものから対応を進め、関係法令に適した状態にしていく所存です。」「撤去に際し一時的な移動を含めた候補地を検討中です。」

サクセス観光は、ノースサファリサッポロからおよそ800メートル離れた場所に、9万9000平方メートルの土地を購入していますが、ここも市街化調整区域内のため、仮に移転して新たな建物を建築する場合は許可が必要です。
ノースサファリ内のグランピング施設も当初、無許可で運営していたサクセス観光。こちらは市の指摘を受け後日、宿泊業の許可を取得したといいます。

「営業に関する全ての知識不足や考えの甘さから、このような許可の遅れに繋がったことを猛省しております。」

サクセス観光は市に対し、撤去の計画を来週中にも提出する予定で、市は内容を精査したうえで、今後の対応を検討するとしています。

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