渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

「バイク女子」という呼称

2025年02月11日 | open



「バイク女子」という呼称に
言い知れない違和感を覚える。
それは、それが1980年代に女
性アナウンサーを「商品」と
して扱い始めたフジテレビの
体質と同軸にあるからだ。
「バイク女子」というのは
「刀剣女子」などの作り言
葉の延長線にあるだろう。
それ以前は歴史好き女性を略
して
「歴女」、理系専攻女性
を略して
「りけ女」と呼んだ
ライン上
にある。
要は女性を特別視して何か別
格な存在であるかのように扱
う発想だ。

これはフジテレビの体質と全
く同じで、性を売り物にして
いる。
端的にいうと性差別だ。
女性であるという事を武器に
して広め売り込むのだ。
なぜ私が強い違和感を抱くか
というと、空前のバイクブー
ムだった1980年代には、非常
に多くの女性もバイクに乗り
始めたが、男女の性別で一方
の性を特別視する風潮は一切
無かったからだ。
特別扱いもお姫様扱いもしな
い。同じ二輪に乗る者同士、
平等均一だった。
ゆえに女性である事を売りに
して特別視してもらおうとす
る女もいなかったし、男たち
も女性を男性と同じく同じ二
輪乗りとして接して、両者は
性別の垣根無く確実に平等の
意識を持っていた。
だからこそ、ロードレースで
も男女混合で出場ができたし、
同じ土俵で戦う事ができた。

現代の「バイク女子」なるも
のに何の疑問も抱かず、また
女性側もそれを自称して何か
自分が特別な存在であるかの
ように振舞い、男も女性ライ
ダーを特別視する風潮は、正
直いってバッカじゃなかろう
かと思う。
もっとひどいのになると「姫
ライダー」というたわけまで
登場蔓延する始末。
自分一人で倒れたバイクを起
こせもせず、誰か男が助けて
くれるからそれでいいとして
男性によいしょしてもらい、
男性に依拠して=寄生して二
輪に乗ろうとしている女性た
ち。
てめえでてめえのケツ拭けな
いのは二輪乗りでも何でもな
いから。わかってないのがや
たら増えたけど。


「バイク女子」なる呼称と存
在を厳格に考えるにおいて、
それは女性を特別視して、性
を売り
物にして、男社会を助
長する
フジテレビの体質と全
く裏返しで同質
なのだと知ろ
う。


もう一つ、1980年代の女性ラ
イダーと現代「バイク女子」
の決定的な違いがある。
現代「バイク女子」を自称す
る者たちでまともにきちんと
オートバイに乗れる人間はほ
ぼ見ない、という事。
大抵はこのように背骨そっく
り返りだ。


恥骨をシートに押し付けるよ
うにして、背骨は直立もしく
はそっくり返る。
頭の位置は異様に高い。
全く以て二輪車の乗り方にお
いて不適切不適合な「載り方」
である。
だが、「バイク女子」たちに
は自覚はないし、その誤りを
指摘するとバイク女子ファン
の男たちは指摘者をやり玉に
あげる。
バカがバカを呼ぶ。

1980年代の女性ライダーは、
乗れてる男たちと同じような
乗り方をしていた。
このように仙骨の使い方を正
しく行い、上半身も脱力させ
て背中が丸
くなるような緩衝
フォームで1980
年代の女性ラ
イダーは乗って
いた。


現代において極めて珍しく
「乗れてる
女」水野ちぱる。


1980年代の女性ライダーは

皆このように乗れてる女性
だらけだった。
男も妙竹林な地蔵固まり載
りなどしてるトロい奴らは
いなかった。
トロくさいバカな時代にな
ったものだ。
バイクに乗っているある性
別の人を特別視する風潮自
体が、バイクの存立基盤の
本質からは決
定的に乖離し
ている。

虚構であり、嘘まみれだ。
くだらん時代になったもの
だ。
フジテレビの体質は今現在
は批判されて検証されるよ
うになったが、バイク界に
おいても性を売り物
にする
というのは性的風俗産業

のか?と思ったりもする。

「バイク女子」を自称する
女たちも、それをベタベタ
よいしょする男らも、フジ
や風俗産業と同じ感覚が根
底にある。
それは性差別でありジェン
ダー差別なのだ。
社会的な意識が低すぎる。

男も女もトランスジェンダ
ーも関係なくバイクに乗れ
ばいいじゃん。好きなら。
性別など関係なく。
バイク乗りは男も女も関係
ない。
その根底的な理由は、「降
りかかる危険は男女の性別
などとは一切関係ない」と
いう定理が存在しているか
らだ。
迫り来る危険は性差別をし
ない。女だから甘くとか男
だから厳しくとかは不存在
だ。平等に発生するのだ。
性別によって自分らを特別
な存在とする
大甘の甘ちゃ
んはやめとい
たほうがいい。


 
 

 
 


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