道路陥没トラック転落 運転手の男性の救助難航

 28日午前、八潮市で道路が陥没し、トラックが転落した事故は、29日も運転手の男性の救助活動が続けられています。

 しかし、今後、陥没がさらに拡大するおそれもあり、救助活動は難航しています。

 28日午前10時ごろ、八潮市の県道の交差点で道路が陥没し2トントラックが穴に転落しました。

 県と消防が、大型クレーンを使うなどして荷台部分を地上に引き上げている最中に、近くの道路が陥没し被害は拡大しています。

 トラックを運転していた74歳の男性は、現在も取り残されたままで安否は分かっていません。

 この事故を受け、県は県内12の市と町に下水道の利用制限を要請していて、影響はおよそ120万人におよびます。

 県は29日、ドローンで上空から穴の内部を確認したほか、マイクロ波をあてて周辺の道路の空洞の調査をしました。

県 陥没事故受け下水の緊急放流

 八潮市の道路陥没の事故を受け、県は陥没した現場に流れ込む下水の量を減らすため、近くの川に緊急放流します。

 午後6時から開かれた県の危機対策会議で関東地方整備局の担当者は、陥没した現場の下水道管に流れる下水を、近くの川に緊急的に放流する方向で取水事業者と調整を進めていると報告しました。

 下水の放流は飲み水などに使われていない場所で行われます。

 一方、県が29日ドローンなどで確認した陥没した道路の下を通る下水道管の調査結果は、早ければ30日公表される見通しです。

 また、警戒区域として市が指定している事故現場から半径200メートルの外で行われた道路の空洞化の調査結果は、30日公表するとしています。

38歳男性巡査部長を停職1か月

 同僚の財布から現金2万5000円を盗んだとして、県警は29日付けで、警備部警備課の30代の男性巡査部長を停職1か月の懲戒処分としました。

 懲戒処分となったのは、県警警備部警備課の38歳の男性巡査部長です。

 男性巡査部長は去年12月、東京都小平市にある関東管区警察学校の寮で、20代から40代の同僚3人の財布から現金合わせて2万5000円を盗んだ疑いが持たれています。

 男性巡査部長は、県警の聞き取りに対し「飲みに行ったり遊んだりするお金が欲しくて盗んだ。組織を裏切るようなことをして申し訳ない」と話しているということです。

 男性巡査部長はさいたま地検に書類送検され、29日付けで依願退職しています。

サルの健康増進願い 深谷市特産の野菜 プレゼント

 長瀞町にある宝登山小動物公園で、ニホンザルに深谷市の特産の野菜がプレゼントされました。

 プレゼントは、深谷市の農業を応援しようと設立した深谷市農業応援議員連盟が、動物の健康増進と深谷市の農産物のPRを目的に行われました。

 ネギやブロッコリーは栄養価が高く、免疫力の向上や感染症の予防が期待できる野菜として注目され、風邪などの予防にもつながるとされています。

 人間だけではなく動物たちも風邪を予防し元気に活動してもらいたいと29日は深谷ネギ10kgとブロッコリー8kgがニホンザルにプレゼントされました。

総願寺 節分の鬼追い豆撒き式に向け松明づくり

 関東三大不動のひとつ加須市にある総願寺で、節分の日に行われる「鬼追い豆撒き式」で使う松明が作られました。

 鬼追い豆撒き式では、赤鬼が重さ30キロの松明を振りかざしながら回廊を激しく駆け巡ります。

 29日は、松明を45年間作り続けているとび職人らが地元で採れた竹を縁起の良い七尺五寸三分、およそ2メートル30センチの長さに細く整えます。

 そして、大きなほうきのような形にするために、持ち手に、竹を三重に巻いたあと、最後に縄で結びます。

 総願寺の鬼追い豆撒き式は江戸時代初期に始まったとされる伝統行事で、松明づくりも当時と大きく変わらず受け継がれているということです。

  總願寺の「鬼追い豆撒き式」は2月2日の正午、午後4時それに午後8時半に行われます。