仙台放送

宮城県栗原市の市立病院で医師や看護師の残業代などが未払いになっていた問題で、栗原市は２０２１年度分までさかのぼり、支給する方針を決めました。追加支給分は来年度予算に計上されます。

この問題は栗原市の栗原中央病院、若柳病院、栗駒病院で、手当の算出方法の誤りにより、医師や看護師の残業代などが未払いとなっていたものです。

市は去年１１月、給与規則を見直すとともに、未払いとなっていた去年４月から１０月までの３９３人分の残業代など１３００万円あまりを去年１２月、支給しました。

誤った給与規則は２００５年に作成されたものでしたが、市は労働基準監督署と協議し、２０２１年度からの未払い分４５００万円あまりについても５４４人に追加で支給することを決め、来年度の当初予算に計上する方針です。

栗原市 佐藤智市長
「労働基準監督署などの指導を受け、さかのぼるのは３年と決めた」

また、２月１０日の市長会見では、栗原市が１日に導入した性的少数者のカップルの関係を証明する「パートナーシップ宣誓制度」についても説明されましたが、１０日時点で申請したカップルはいないということです。