グラウンド工事ー防衛医科大学校ー

現場概要

初のグラウンド改修、電波障害の影響 強い協力体制でミスを防ぐ

防衛医科大学校では、元々あったクレイ(土)のグラウンドを人工芝とウレタン舗装に改修する工事を行っています。私自身はグラウンド改修工事に携わるのはこれが初めてですが、以前に防衛省の仕事にかかわった経験から今回も起用していただきました。起工は2020年の11月で、私が着任したのは2021年1月下旬です。実際に現場が動き出したのは2021年2月からでした。グラウンドの内側をラグビーとサッカーのコートとして人工芝に、外周をウレタン舗装にし、入り口の一部はコンクリートで舗装します。道路工事とは異なりますが似ている部分もあるので、これまでの経験を活かすことができます。

苦労しているのは、近くに米軍の通信基地があるため、情報化施工の通信機器が電波障害を受けることがある点です。影響を受けると、通りの高さなどの情報が狂って、間違いに気付かないままで進めてしまいかねません。
事前に電波障害の影響が一番少ない機械を選定し、再三細かいチェックを重ねてミスの防止に努めています。

今のところ、工期は2021年12月28日。
2021年11月末には完成予定の工程です。現場としては、これから人工芝やウレタン舗装を競技場規格にどう収めていくかが目下の課題です。共に現場を担当している前田係長はグラウンドの施工経験があるので、知恵を借りながら試行錯誤を重ねていきます。

トピックス

1.最新の情報化施工を導入

情報化施工の導入により、精度の高い施工が実現しています。この現場は大学のグラウンドですが、公式競技場に利用できるほどの仕上がりになります。

2.女性の活躍に適応した職場環境づくり

女性従業員のためのトイレは3 ヵ所に設置し、熱中症対策含め体調面には注意深く配慮。現場の要望にはできる限り応えるようにしています。

社員のコメント

ひとりで抱え込まずコミュニケーションをとることが大切

監理技術者 前田 紫帆 係長
監理技術者 前田 紫帆 係長

今回のような競技場の施工経験はこれまでにもありました。ただ、同じグラウンドでも前回と今回で異なる部分が多く、経験を活かせる部分もあれば新たに考えなければならない部分もあって苦労しています。分からないことは小林課長に助言を頂きながら、自分なりにどこで利益が出せるかを考えて仕事を進めています。
この仕事は実際にモノができあがるので、完成すると達成感が得られます。大きな仕事を任せてもらえたときは、大変ではありますが、その分やり遂げた後が一段と嬉しく、やりがいを感じます。

職場環境で意識していることは、分からないことは分からないと伝えること。何より大切なのはコミュニケーション。女性特有の体調についても隠さず小林課長・庄井さんには伝えていて、小林課長も作業を少し軽めにするなど配慮してくれています。たしかに、こういったことはあまり他人に言いたくない人もいるでしょう。それでも女性にとっては切り離せない問題。周囲に男性しかいないからといって無理をしてはいけないと思います。庄井さんが来て以降、お互いが働きやすいようにコミュニケーションをとりながら支え合うようにしています。

目標の1つにしていた工事係長の昇進が決まったときは、たくさんお祝いのメールを頂きました。立場ある方や遠方からもメールを頂いて、それが本当に嬉しかったです。今後は出張所長、営業所長とさらなるステップアップを目指しながら、今後出会う人、下に就いた人に気配りできるような技術者になりたいです。

多くの経験を積み、ICTに強い技術者を目指す

工事担当者 庄井 早春 さん
工事担当者 庄井 早春 さん

今回初めて起工時から現場に携わりました。日を追うごとに少しずつ構造物が形になっていく様子にやりがいを感じています。現場ではまだ分からないことがたくさんありますが、必ず小林課長や前田係長に確認をとり、間違いを未然に防ぐように心掛けています。大切にしているのは現場の方とのコミュニケーション。人見知りなのですが、業務上必要なやり取り以外にも、先輩とはお昼ご飯を一緒に食べるなど積極的にコミュニケーションをとるよう意識して行動し、だんだんと打ち解けてきました。話しやすい先輩に恵まれて、ほかの現場に移ったときが心配になるくらいです。とても働きやすい現場だと思います。

ICT(情報通信技術)施工の現場に従事することが今までの目標でした。今回その夢が叶ったので、次はICT 技術に磨きをかけていきたいと思っています。1年目にいた新潟でICTについて教わりましたが、今回はそのときと違う使用方法で、ICTにもいろいろなやり方があることを知りました。今回学んだことを活かしながら、小さな現場から少しずつ経験を積んでいき、ICTに強い技術者になりたいです。

現場代理人コメント

「女性だから」と構えない。お互いが安心できる コミュニケーションを大切に

前田係長が中心となってメンバーを取りまとめてくれて、コミュニケーションが円滑にできています。しっかり者で、作業員さんともコミュニケーションをとるのが上手なので見ていて安心です。監理技術者としてこの現場を無事故かつ利益を残して完成させてくれると期待しています。今後は女性初の営業所長や、さらに上を目指してもらいたいですね。

庄井さんとは娘と同じくらい年が離れているため、最初は自分から積極的にコミュニケーションをとるよう意識しました。今では親しみを持って会話できています。初めての本格的な現場で、覚えることはたくさんあるでしょう。とはいえ庄井さんは飲み込みが早いので安心です。むしろ、逆に私がパソコンの使い方を教わることもあります。得意を活かして、情報化施工に特化した技術者になってほしいですね。ふたりに関しては、体調を特に気にかけるようにしています。どんなことでもしっかり伝えてくれるので、こちらも理解できますし、お互いに安心できていると思います。

私自身、女性技術社員と仕事をするのはこれが初めてです。最初はどうなるかと不安もありました。これから女性技術社員と一緒に仕事される方は、まずきちんとコミュニケーションをとり、「女性だから」と構えずに接すれば、良い関係を築き上げていけると思います。

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