もともと他社さんからデビューした人で、ここ数年ぐらい本出せてなかったみたいだけど、その期間にネット連載してた作品に独創的なアイディアと構成で光るものを感じたので、こちらから声をかけて書籍化させてもらった。
コンタクトを取って間もない頃に作家本人が、僕って炎上しやすいタイプで困るんですよと軽く愚痴をこぼしていたんだけど、作家は変なのに絡まれやすいし本人の責任ではないんだろうと思って、それは災難ですねと無難に答えていた。
でもその後、本人のアカウントをちゃんと追うようになってみたらビックリ。
自分の家族や住んでる土地やSNSについての、常識や制度や統計から考えてちょっと信じがたいトラブルエピソードとか(常に自分が一方的な被害者で相手を悪者にする構成)
ろくに専門知識がないはずの分野についてのいい加減な情報など(ググって確認すれば素人でもすぐに誤りだと分かる程度の内容)
要は、注目を集めるための「嘘松」を、毎日のようにポストしてんの。ようにっていうか、ほんとに毎日。年中無休。
あわててググって作家の過去の行状を確認してみたら、作家名ではあまりヒットしなかったものの、アカウント名で検索してみたら出るわ出るわ、炎上の記録が。
案の定、悪意ある切り取りとかではなく99%本人の発言(嘘松)そのものが原因の炎上だったんだけど、過去のまとめを見ると最近の投稿(嘘松)はまだいくらかマイルドになっていたことが分かった。これでもか…
さらに掘っていくと、複アカでの自演擁護疑惑や、デビュー前に投稿サイトでポイント工作をしていた疑いまで出てくる始末。もはやグレーとか言ってる場合ですらなく、ほぼほぼ真っ黒であると見た方がいいだろう。
なんでこれを、企画が動く前に確認しておかなかったんだ自分は…
過去を消すことはできないが(本人は頻繁にツイ消しをしているようだが外部のまとめには記録がしっかり残る)、せめてこれからの炎上リスクは少しでも減らしておきたい。
それでこちらが嘘松を控えるようにそれとなく忠告したのだが(もちろん「嘘松」などという言葉は使わずに)、分かってます分かってますとヘラヘラ聞き流すばかり。絶対に分かってないだろあんた。
この人、話しかたがボソボソしてて電話だとちょっと聞き取りにくいことがあるんだけど、それを、最近スマホが不調で~みたいに言い訳してたのよ。
メールの返事が妙に遅いこともあったけど、それもスマホの不調で受信できてなかったんだってさ(苦笑)
あのね。作家なんて言ってしまえばどいつもこいつもコミュ障陰キャの集まりなんだから(断言)、喋りが多少いまいちでも報連相遅れても、それ自体はあまり気にならないしこっちでなんとか対応するよ。
でも、自分の喋りが拙いことをスマホのせいにして誤魔化すようなセコいまねされると、さすがに人間性が信用できなくなる。
さらに最悪なエピソードとしては、せっかく作品の感想をポストしてくれた他の作家さん(うちでも仕事をしてる&担当作家よりもよっぽど実績がある)にケンカを売り出した、というのもあった。
その投稿内容だって、別に汚い言葉でボロクソにこき下ろすとかではなく、ここはちょっとイマイチだったかな程度の、本っ当~に普っ通~の感想よ?
それで逆に好意的な興味持つ人が出てきても全然おかしくない、宣伝としては願ったりかなったりの。
それをあたかも誹謗中傷されたかのように被害者ぶって大騒ぎしてぶち壊しにするとか、繊細ヤクザを通り越して、正直単なるバカじゃないのかなって思う。
大体あなた自身は以前、自分の出してるジャンル全体を貶めた上で、その中で自分のは例外的にマシな方、みたいな恐ろしいまでの自画自賛やってたらしいじゃないの。人のこと言えるお立場ですか。
幸か不幸か、自分が担当したこの作家の本はそれなりに話題になり、今のところ売れ行きも好調で版を重ねている。
ジャンル的に流行に乗れたというのもあるし、複数の大物有名作家に推薦レビューをお願いしたりなどプロモーションも上手くハマったのだろう。
コミカライズも展開しているし、このままいけばアニメなり映画なりの映像化も遠からず視野に入ってくるはずだ。
編集者としては間違いなく嬉しい状態であるはずなのだが、素直に喜ぶことは到底できない。
今はとにかく、この人がデカい問題起こす前に自分が担当を離れられることだけを祈っている。出版業にある程度のバクチは付き物とはいえ、全身にダイナマイト巻き付けた人間と一蓮托生になるのはさすがにゴメンだ。
今となっては今回出版した作品自体も、承認欲求にまみれた嘘松の延長線上にある薄汚い代物にしか見えなくなってきた。作品に魅力を感じない編集者がこのまま担当を続けるのも作家に対して失礼というものだろう。