ベッドに柵、多量の下剤を飲ませる…函館の特養、市が虐待6通り認定

野田一郎
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 北海道函館市社会福祉法人「恵山恵愛会」が運営する特別養護老人ホーム「恵楽園」で、認知症の入所者に対し不適切な身体拘束が行われていた問題で、市は高齢者虐待防止法に基づく調査の結果、6通りの虐待行為が認められたとして、改善を求める指導をした。市は行政処分をするかどうかを決めるための介護保険法に基づく監査も行っている。

 市によると、匿名の内部通報を受けて昨年3月に調査を始め、12月に指導をした。認定された虐待行為は、①ベッドの四方を柵で囲う②言うことを聞かない入所者の服薬を後回しにする③薬を入所者の手の届かない場所にわざと置く④体調の悪い入所者の観察を怠る⑤入所者の体にタオルやシーツを巻き付ける⑥下剤をわざと規定量より多く服用させる。

 ①⑤⑥が身体的虐待、②③が心理的虐待、④がネグレクト介護放棄)とされた。ベッドを柵で囲む行為はかなり前から行われ、その他の行為は2023年ごろから行われていたのが確認された。被害者は複数人おり、複数の職員が虐待行為をしていた。虐待防止のための職員研修は行われていなかったという。

 恵山恵愛会の菅龍彦理事長は「利用者と家族に深くおわびします。今後、模範となる施設を構築していきたい」としている。

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この記事を書いた人
野田一郎
函館支局長
専門・関心分野
人権、人口減、文化