「ずんどうに顔を突っ込んで死ねたら…」と笑う家系ラーメン創始者は「人生を支えたのは劣等感」と語った

2023年1月4日 11時00分 有料会員限定記事
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早朝の仕込みに励む吉村氏。言葉は荒いが、スープの前での表情は穏やかだ=横浜市西区で

 全国に広がる家系ラーメンの創始者にして、現在も第一線で活躍する吉村家会長の吉村実氏(74)。味はもちろん、スープと同じく濃厚な「吉村語録」が注目を集めてきた。ただ、急速な時代の変化をどう見るか。半世紀に及ぶラーメン人生を振り返りながら、独自の視点で現代社会に”喝”を注入する。(西田直晃)
 —ご自身のラーメン人生を支えたものは
 劣等感だよ。中卒のね。良い思い出はない。勉強できない、足は遅い、おまけにこんな顔だ。真面目な人間でもなかった。ラーメン以外はね。20代半ばでラーメンに出会った。羽田空港のトラックターミナルに屋台が出ていて、そこで修業した。好きで始めた仕事だから最初は大変だった。貧乏人と金持ちに平等なのは、時間だけだ。なら、人の倍働こうってね。10年間、18時間ほど働いていた。家に帰らず、ゴザを敷いて寝た。
 —一番つらい出来事は
 毎日だよ。ただ、必死でやってきた。最初は家賃8万円の約10坪の店で、25年間。気付けば、20人程度の行列ができ、今の店では日によっては2時間も並ぶ。これが、いつ消えるのかが怖いんだ。
 俺は、吉村家とは別に、会社を2回つぶした。不動産と株で失敗してね。この二つに誰もが手を出す時代があったから。でも、立ち直らせてくれたのは、いつもこのラーメンだった。
 —時代は急速に変わっている。「モーレツ」は遠い昔か
 若い人をお預かりして教育しても、12時間ほど調理場に立つと、それだけで辞めちゃう。アルバイトの学生さんは1時間おきに休憩する。ただ、日本は給料が上がらないと、評論家が言うじゃない。空白の30年だとか。でも、ちょっと考えてくれよ。少子化で人口が減り、働く時間も減ったとなれば、当たり...

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