それはプロレスの歴史が始まってから、長くに渡り討論されてきた議題です。
昨日3.17全日本プロレス両国大会を観てから、私はずっとプロレスとは何かを考えていました。
私は映画にしても音楽にしてもスポーツにしても、エンターテイメント性の高いものが好きです。
例えば映画。
私は重くて真面目な問題提起作ももちろん好きです。
しかしより観に行きたいなと感じるのは、
派手に爆発したり可愛い女の子がたくさんでてきて戦ったり片腕がマシンガンだったり…色んな意味でテンションの上がる娯楽作品だったりします。
私が映画を観ようと思った時にだいたいいつも求めているのは楽しさなのです。
そして、私はプロレスにも楽しさを求めています。
でもそれはプロレスファンなら当たり前なことだと思うのです。
考えてみてください、
プロレスが他の格闘技と根本的に違うところはまず技を受けるところですよね。
そして、プロレスには相手にダメージを与えるだけならどう考えても効率的でない技もたくさんあります。
効率だけで言えば、
ただヘッドバット食らわすのに、コーナーから直立不動で倒れこんだりする必要なんてないし、
単にボディプレスをするのにくるくる回って見せる必要もないです。
ではなぜそんなことをプロレスラーはするか?
理由は簡単で、己の強さを見せ私達ファンを楽しませるためです。
観て喜ぶ人がいなきゃ、胸を真っ赤に腫らしてまであえて逆水平なんて誰も受けるはずないと思います。
ダメージなんて本当は誰も喰らいたくないでしょう。
他の格闘技ではほとんど『強さを見せる』『楽しませる』ために技を受けたりアピールすることなんてありません。
でもプロレスラーはあえて技を受け、華麗な身のこなしで私達を楽しませてくれるのです。
プロレスファンは打たれても起き上がる強い選手が好きで、楽しい空間が好きなのです。
だからプロレスファンはプロレスを観にいくし、そういう部分が好きではない人は総合を観に行くのだと思います。
なので私はプロレスのリングに上がっている選手は、
どんな選手もエンターテイナーでアスリートだと思っています。
プロレスがエンターティメントでなかったことなど、今まで一度もなかったと思うのです。
ところでアメリカのプロレスなんてまさにエンターテイメント性を一番にしてますよね。
WWEのリング上でロック様とストーンコールド選手が歌ったりディスり合ったりするだけで30分もテープをまわすなんて、なんて娯楽的なんでしょう!
あれは本当に面白かった!
そして嫌われ者というのもアメリカのリングにはいましたね。
私がまだ高校生のころ、
深夜に放送していたスマックダウンを毎週楽しみにしていました。
当時はGMのビンスマクマホンが本当に嫌な奴で、
愛人のセイブルはやな女だし娘のステファニーに酷いことをするし気に入らないとすぐクビ宣言するし…。
私は『悪のオーナー』と呼ばれるビンスの悪行から目が離せませんでした。
嫌いな奴ほど気になっちゃうもんです。
3.17。
今回の全日本プロレス両国大会は試合前も試合後も話題を呼んでいましたね。
実際私は家に帰っても一晩怒りが抜けずに、何故だか私がぶたれたわけでもないのに悔し涙が出ました。
それから落ち着いて考えてみて、思いました。
やっぱり私はプロレスが好きだなと。
その日の試合は全体的に素晴らしいものばかりでした。
SUSHI選手とアンディー選手は息ピッタリで目にも楽しいタッグでした。
初めてプロレスを観た友達の女の子はゲットワイルドの2人の死闘に興奮しっぱなしで、最後はKENSO選手のファンになっていました。
もちろん私も特にジュニアタッグ戦では喉が痛くなるほど叫び、素晴らしい試合に心踊りました。
バーニングの皆さんは素晴らしいほどの外敵ぶりでした。
その後も、会場で最後まで見届けました。
私はプロレスを観てここまではげ感情を揺さぶられたのは久しぶりでした。
そして私にとってプロレスのリングにエンターテイメントを抜かすことは不可能なんだと理解できた、両国大会でした。
☆デンジャーステーキにて☆
ジョードーリング選手とMr.デンジャーにお写真撮っていただきました!
ジョーは大きくて優しい人でした(^-^)