現職の平井氏が4選、維新推薦の元県議を破る 奈良の王寺町長選
神田剛 机美鈴
奈良県王寺町長選が2月9日投開票され、現職で無所属の平井康之氏(72)が、元県議で無所属新顔の清水勉氏(73)=維新推薦=を破って4選を果たした。
得票は平井氏が6569票、清水氏が2928票。当日有権者数は1万9279人、投票率は49・78%(前回選挙戦となった2013年は58・59%)だった。
平井氏は支持者と万歳で当選を喜び、「この選挙は3期12年の町政への評価と、王寺町制100年の節目にあたってのリーダーを選ぶものだった。大きな期待に応えさせていただきたい。頑張っていきます」と述べた。
平井氏は県議会事務局長などを務めた後、13年に町長に初当選。選挙戦では、来年町制100年を迎えるにあたって進めてきたJR王寺駅北側のまちづくり基本計画やテレワーク施設誘致などの実績を強調。リニア中央新幹線開業を見越した駅南側整備、認定こども園整備や保育料一部無償化などを訴えた。
清水氏は県議を3期目の半ばで辞職して町長選に挑んだ。県総支部副代表を務める維新から推薦を得て、JR王寺駅周辺の容積率緩和などを主張したが、支持を広げることはできなかった。