リシュリュー級戦艦 2番艦 ジャン・バール
性能諸元
・基本性能
Tier | 7 | 種別 | プレミアム艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 戦艦 | 派生元 | - |
国家 | フランス | 派生先 | - |
生存性 | 継戦能力 | 69,000 | |
装甲 | 18-430mm ・防郭 0-1mm ・艦首・艦尾 0-1mm ・砲郭 0-1mm ・装甲甲板 0-1mm | ||
対水雷防御 | ダメージ低減 | 32% | |
機動性 | 機関出力 | 150,000馬力[hp] | |
最大速力 | 30.0ノット[kt] | ||
旋回半径 | 850m | ||
転舵所要時間 | 16.0秒 |
隠蔽性 | 通常 | 副砲 | 主砲 | 火災 | 煙幕 | |
---|---|---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 14.7km | - | - | 18.4km | 14.1km | |
航空発見距離 | 12.3km | - | 0.0km | 14.3km | - |
射撃管制装置 | 船体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
- | mod.1 | 17.5km | 306m |
主砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 |
---|---|---|---|---|---|---|
- | 380mm/45 Mle 1935 | 2基×4門 | HE弾 5400(36%) AP弾 11900 | 26.0秒 | 36.0秒 |
副砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|---|
- | 100mm/55 CAD Mle 1945 152mm/55 Mle 1936 | 12基×2門 3基×3門 | HE弾 1400(5%) HE弾 2200(12%) | 3.0秒 12.0秒 | 4.5km 4.5km |
対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
- | 57mm/60 ACAD Mle 1951 | 14基×2門 | 357 | 4.5km | |
100mm/55 Mle 1945 | 12基×2門 | 178 | 5.0km | ||
152mm/55 Mle 1936 | 3基×3門 | 25 | 5.0km |
・アップグレード
スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
○ | ○ | ○ | ○ |
1 | 主砲改良2 | +15%:主砲旋回速度 +5%:主砲装填時間 | |
照準システム改良1 | -7%:主砲弾の最大散布界 +20%:魚雷発射管旋回速度 +5%:副砲最大射程 -5%:副砲弾の最大散布界 | ||
副砲改良2 | +20%:副砲最大射程 -20%:副砲弾の最大散布界 | ||
対空砲改良2 | +20%:対空砲座の最大射程 | ||
兵装耐久力強化 | +50%:主砲の抗堪性 +50%:副砲の抗堪性 +50%:対空砲座の抗堪性 -5%:最大 HP | ||
2 | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 | |
操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 | ||
推力改良2 | -50%:最大出力への到達時間 | ||
3 | 目標捕捉装置改良1 | +20%:最大視認距離 +20%:魚雷発見距離 +50%:敵艦強制発見距離 | |
4 | 主砲改良3 | -12%:主砲装填時間 -13%:主砲旋回速度 | |
副砲改良3 | -20%:副砲装填時間 | ||
対空砲改良3 | +25%:平均対空ダメージ |
・消耗品
搭載可能 消耗品
十字キー左 | |||
---|---|---|---|
応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:15秒 消耗品の準備時間:80秒 | |
十字キー上 | |||
修理班 | 3回 | 消耗品の動作時間:28秒 消耗品の準備時間:80秒 回復:0.5% HP/秒 | |
十字キー右 | |||
主砲装填ブースター | 2回 | 消耗品の動作時間:15秒 消耗品の準備時間:180秒 最大速度:+50% | |
強化型副砲照準器 | x 回 | 副砲の安定性:+100% 副砲の散布界:-50% 消耗品の動作時間:30秒 消耗品の準備時間:160秒 | |
十字キー下 | |||
エンジンブースト | 2回 | 消耗品の動作時間:180秒 消耗品の準備時間:180秒 |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
ジャン・バールは、リシュリュー級戦艦であり、高い速力と強固な対水雷防御で有名です。1940 年代の後半に行われた仕上げ工程においては、当時の最先端の対空砲システムが搭載され、対空能力が大幅に強化されました。
解説
- 概要
フランスティア7プレミアム戦艦。
2019年末に開始されたイベントで入手できる。
- 主砲
リシュリューと同じく、艦首側に380mm4連装砲を2基を搭載している。
相違点としては、装填時間が4秒短縮され26秒となっていることが挙げられる。ティア7は装填アップグレードを適用可能のため、大型巡洋艦に近い22.88秒まで短縮することが出来る。分間あたりの投射量そのものはアルザスに大きく劣るものの、後述の主砲装填ブースターのおかげで一時的にティア7以上の火力を叩き出せる。
リシュリューやアルザスと同様、380mmという口径は装甲厚27mm以上を強制貫通できない為、米・独重巡に上手く船体を傾けられると跳弾されてしまう。幸いHE弾が良好なダメージと高い発火率を持っており、装甲が厚かったり姿勢を傾けた敵艦に効果的である。もちろん腹を晒している艦が居ればAP弾に切り替えて撃つことも大切で、戦艦の中では弾着時間がトップクラスに短いためそのチャンスは多い。
適切な間合いを維持しながら主砲装填ブースターを使えば強力な艦になるだろう。
- 副砲
リシュリューよりは100mm砲が増加しているが、PC版と違い4.5kmしかないので活躍の場は少ない。
片方に12門と多く、副砲射程に入ってくれればそれなりの弾幕を貼ることができる。
精度も悪くなく、発火率も威力も及第点なので緊急時の思いもよらぬダメージソースになる。
- 対空
全戦艦中で最強クラスの対空能力を誇っている。ステータスが唯一カンストしている。
対空砲は5.0kmの射程を持つ長距離と4.5kmの射程を持つ中距離から構成されている。短距離対空は保有していないが、極めて強力な中距離対空砲が1.0kmまでカバーしているので全く遜色がない。総合的に見ても米戦に次ぐ対空を保持しているので非常に頼りになる。
しかし本艦の対空能力の主力は、4.5km*1から効果を発揮する57mm連装高角砲14基による中距離対空である。その能力はTier7にして秒間350ダメージの大台を突破しており圧巻の一言。戦艦最強なのはもちろん、命中率を加味しても素の状態のWorcesterと同等の性能がある。
ただし対空防御砲火があるわけではないため、現在Tier7艦載機の1投目を防ぐには至らない。装甲が殆どの部位で32mm以下しかないため、爆弾は当然としてロケットにも貫通ダメージを許してしまう。航空魚雷に対しては魚雷ダメージの軽減が33%と悪くない値をもっており、思いのほか耐える。
艦載機にとって最も相手にしにくい戦艦であることは確かだが、ただでさえ少ないHPを削られるのはそれなりに堪えるため、できる限り味方と共同して防空したい。
- 抗堪性
HPは同格では多めの69,000だが、ツリー艦同様全身が32mmのためHEや460mmAPに対する耐性は皆無。応急工作班、修理班についてもこれといったボーナスがある訳でもないので同Tier帯の戦艦と比較すると非常に心許ない。降り注ぐHEからはエンジンブーストで離脱し、APに対しては主砲の前方集中配置を生かして隙を無くすなど、強みを活かして生存性を高める操艦が求められる。
リシュリューのページにあるように、残りHPが少なくなっても生きて後方に逃げ切ってしまえばまだ活躍ができる。そのため引き際を見極めることが非常に大切である。1発当たっただけで火が点きかねない危険なHE、殆どの戦艦と全ての巡洋艦を上回る長射程、戦艦最速クラスの高弾速、これらをを生かした遠距離火力支援によっても十分戦局に貢献できる。主砲が前方集中配置だからといって突撃しか能がないわけではない。
- 機動性
速力はリシュリュー、アルザスよりも遅く30ノットである。エンジンブーストは搭載可能であるがそれでも32.4ノットまでしか加速できないので他の仏戦乗りからすれば物足りないかもしれない。
転舵所要時間、半径は共にリシュリューとほぼ同じ*2で、アルザスよりも優秀であるので苦労はしないだろう。
- 消耗品
消耗品に「主砲装填ブースター」を搭載する事が出来る。
効果は「20秒間、主砲の装填時間が半分に短縮される」というもの。このブースターを使う事で主砲リロードを13秒に短縮する事が出来る。装填アップグレードと艦長スキルによっては10秒を切ることもある。回頭中の敵大型艦の側面に2斉射は撃ち込むことができるため有効活用したい。ランク戦でのラムアタックとも相性がいい
- 総評
他のTier7プレミアム艦と比べると落ち着いた性能だが、主砲装填ブースターによって醸し出される絶大な火力は敵艦に非常に効果的である。かといって油断するとその貧弱な生存性のおかげでいとも簡単に海底とお友達になってしまう。
ゲームの特性を理解している艦長なら戦場における脅威となる事ができるだろう。
史実
リシュリュー級戦艦の2番艦、ジャン・バール。
歴史上、最後に建造された戦艦である。
二次大戦時、母国の降伏による鹵獲を防ぐために未完成状態で出港したのは同型艦と同じ。ダカールへ向かったリシュリューに対し、本艦はカサブランカへ向かった。
この時点で本艦は、自力での航海が可能だったものの、一応は戦艦として戦える状態だったリシュリューほど恵まれてはいなかった。主砲は、艦首側の一番砲塔が砲身以外完成、艦橋前の二番砲塔は天蓋すらついていないという状況で、つまるところが主砲ゼロ門(WoWSでは時々見かける光景だが…)。副砲はただの一基一門も完成せず、高射砲が片舷一基ずつ、それに加えて数えるほどの高射機銃が載っているといった、最早戦闘などできない状態だった。
しかしここから、乗員とカサブランカの工廠員たちによる必死の艤装作業を受けることになる。一応は動かせる状態の一番砲塔に簡易的な測距儀が据えられ、本艦は三八センチ砲の砲撃が可能となった。副砲は装備されなかったが、高射砲は片舷一基ずつ追加され、全体で四基八門となった。そしてその姿で、カサブランカ沖海戦を迎えることになる。
11月8日、本艦は米戦艦マサチューセッツの砲撃により主砲塔用の電路に不具合を生じ沈黙。一方、本艦からの砲弾は命中しなかった。米艦隊は本艦を無力化したと判断し戦闘を終了した。
しかし翌日からの応急修理活動により主砲塔はその機能を回復、11月10日には再び戦闘準備を整えていた。本艦を砲撃しにきていた何も知らない英重巡オーガスタは、三八センチ砲による砲撃に不意をつかれ、撤退する。
米艦隊は主力艦の損傷を防ぐための反復爆撃を実施、11月11日には再びジャンバールを無力化し、カサブランカ沖での一連の海戦は終了した。
戦闘後、自由フランス海軍に編入された本艦は、同型艦のリシュリューに主砲塔を含む多くの装備を供出し、二次大戦中に再び出撃することはなかった。そして戦後、就役しなかった同型艦クレマンソーのために製造されていた主砲塔を再装備し、戦後世代の対空火器を搭載して一九四九年に就役。今日に至るまで、史上最後に竣工した戦艦となった。
WGによる解説「World of Warships Museum: ジャン・バール (Jean Bart)」
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