いわき総合高と好間高が統合して今春に開校する「いわき総合高」の校歌が20日、発表された。校歌を作曲した「炎のコバケン」こと指揮者の小林研一郎さん(いわき市出身)や、作詞を担当した人気漫画「ベルサイユのばら」作者で漫画家の池田理代子さんらがいわき総合高を訪れ、校歌に込めた思いを伝えた。
小林さんは現在のいわき総合高の校歌も作曲している縁から、新たな高校でも作曲を担当した。池田さんは小林さんと親交が深かったことから作詞を担当することになった。新たな校歌の発表会には、いわき総合高と好間高の生徒約400人が参加した。
池田さんは歌詞に込めた思いを披露した。「友」との歌詞を4回盛り込んだことについて「友は生涯の宝。(歌詞から)その思いを汲んでくれればとても幸いだ」と話した。
会場では小林さんが生徒に歌い方をレッスンした。自ら歌ったりピアノを弾いたりしながら歌詞のイメージを伝え、「強く歌って!」「いい声だ!」など熱のこもった言葉を投げかけて指導した。
レッスンを終えると、小林さんは「みんなの歌は感動的だった。(今後も)今のように(大きな声で)歌ってください」と生徒に思いを伝えた。一緒に訪れた世界的なオペラ歌手の村田孝高さんは校歌を歌い「大きい声を出すことは恥ずかしいことではない」と生徒に語りかけた。
新たな校歌を歌った、いわき総合高で生徒会長を務める斎藤里菜さん(2年)は「(作詞作曲の)先生が伝えたかった思いを目の前で感じることができ良かった。校歌の力をもらって頑張りたい」と話した。