福島県浪江町は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故により廃校となった町内9小中学校それぞれのガラス製校章モニュメントを作る。JR浪江駅周辺整備事業により駅前に新設される憩いの広場にベンチに組み込んで置き、町の歴史や町民の記憶を未来につなぐ。
モニュメントは直径約60センチの円形ガラスに1校ずつ校章を刻み、全9個作る。町の花「コスモス」をイメージした木製ベンチも9基手がけ、中央部分に円形ガラスを一つ配置する。町民らがベンチに腰かけながら、在校時の思い出を振り返ることができるようにする。新年度にも制作を始める。
デザインは富山ガラス造形研究所(富山市)のガラス作家松藤孝一さん(52)と、草薙聖子さん(48)が考えた。町がデザイン案を公募し、全国から集まった9作品の中から選んだ。
23日、町役場で松藤さんと草薙さんへの表彰式が行われ、吉田栄光町長が賞状を手渡した。松藤さんは「町の復興のために協力したいと思っていた」と喜び、草薙さんは「町民の皆さんの思い出が共有できる場になってほしい」と願った。