震災と原発事故で閉校した学校の校章がモニュメントに 浪江町

原発事故などの影響で町内にかつて9つあった小中学校がすべて閉校した浪江町で、それぞれの校章をもとにしたモニュメントが作られることになり、デザインした2人に町から表彰状が贈られました。

浪江町には、かつて6つの小学校と3つの中学校がありましたが、14年前の巨大地震による津波や原発事故のあと避難指示が出された影響で休業、または避難先で授業を続けていましたが4年前、一斉に閉校しました。

町は、学校の記憶を後世に残そうと、それぞれの校章をもとにしたモニュメントを作ることを決め、デザインを公募していました。

その結果、富山県のガラス作家、松藤孝一さんと草薙聖子さんが共同制作したデザインが採用されきょう町から表彰状が贈られました。

町の花のコスモスをモチーフにしたモニュメントは、木製で、直径1メートル80センチ、高さ40センチあり、ガラスで作られる中央部分にはそれぞれの校章が彫られます。

町は、浪江駅周辺で整備が進む広場にベンチとして9個を設置予定で、松藤さんは「ガラスは永遠に残る素材で学校はなくなっても校章は町に残すという思いをガラスに閉じ込めました」と話していました。

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