桜の聖母、男女共学の小中一貫校に 福島市花園町で来春開校

2025/01/24 08:10

桜の聖母学院小学校・中学校の完成イメージ。黒い屋根の建物(左手前)が中学校の新校舎

 桜の聖母短大などを運営する学校法人コングレガシオン・ド・ノートルダムは23日、福島市花園町に男女共学の小中一貫校を設置すると発表した。円滑な9年間の学びを提供し、学力向上や児童生徒の交流などにつなげることが主な目的。来年4月の開校を予定しており、中学校で男子生徒の受け入れも始める。校名は「桜の聖母学院小学校・中学校」とする。

 同市野田町にある桜の聖母学院中を移転、既存の小学校との併設型とする。英語や情報通信技術(ICT)教育を推進し、教科ごとに専門の教員が教える「教科担任制」も拡充する計画だ。

 中学校の新校舎は、小学校のグラウンドに建設する。5月下旬に着工し、完成は来年1月下旬ごろの見込み。内装や建具の一部に県産木材を活用する木造2階建ての校舎で、既存の小学校校舎と一部接続する。

 中学校とともに移転する構想があった高校については、同市野田町の現校舎で授業を続け、共学化もしない方針とした。ただ、校舎が建設から50年が経過して老朽化していることなどから「必要があれば検討する」と今後の移転に含みを持たせた。

 記者会見した西内みなみ理事長は「少人数だからできる教育で輝かせたい。いつでも誰でも利用できる学びやをつくる。時代と地域のニーズに応えながら、持続可能な教育改革を進めていく」と語った。法人によると、本年度の在学者は小学校142人、中学校41人でともに1学年1学級制。少子化の影響で中学校の生徒は20年前に比べ3分の1に減った。

運営の幼稚園は来春認定こども園移行へ 法人は、運営する幼稚園を来年4月に幼保連携型認定こども園に移行予定であることも明らかにした。園名は「桜の聖母学院認定こども園」(仮称)。7月から現園舎の増改築を行う。

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