乳牛のデコボコのベッドは改善
刑事告発から約4ヵ月後の24年6月、畜産センターは公式ホームページで「アニマルウェルフェア推進チーム」を設置したと発表し、改善状況を時々掲載している。
たとえば「眼をそむけたくなる乳牛が置かれている環境」(2024年2月20日『虐待繰り返す恐れ」と動物愛護団体が告発...「この虐待に公的資金?」と昨年話題になった「茨城県畜産センター内部映像」の衝撃のその後』5ページ)で取り上げた、敷料の砂と尿でカチコチ、デコボコになっていた乳牛舎の牛床(ベッド)。
「毎日の清掃と凹凸をならす作業に加えて、定期的に小型重機で掘り返しや砂の補充を行い、過ごしやすく清潔な環境づくりに取り組んでいます」と報告している。夏場の牛の水浴びや、アニマルウェルフェアについての従業員の座学と実技の研修会も実施した。
副センター長によると、供卵牛舎のグレーチング(金属製の溝)が劣化して曲がるなどして危険だった件については、グレーチングを修繕した。牛舎が古い設計のため、大きな牛には狭過ぎ、下半身が牛床からはみ出していた点については、大きめのゴムマットを敷いた。
扇風機しかない乳牛舎はどうなったのか。「6~7月では正午で34~35度まで上がり、搾乳牛の息が荒く、口からよだれを垂らしている牛もいた」(元従業員)という過酷な状況だった。
暑熱対策については、同サイトに24年、牛舎内が30度を超えてきた7月初旬から毎日水浴びの時間を設け、散水して体をぬらし、扇風機の風を当てることで気化熱で牛の体温を下げる取り組みをしていると報告している。
水浴びは良い取り組みだと思うが、30度超は牛には過酷である。
副センター長は
「エアコン設置は難しい。牛舎がミストを付けにくい構造になっており、ミストで餌がベトベトになってしまう恐れがあるので、今ドライフォグ(超微粒子の濡れない霧を発生させ、気化熱で冷却するシステム)を取り寄せ、試行錯誤している」とコメントした。