「日常的な暴力と劣悪な飼育」で書類送検
四つの動物保護団体が茨城県畜産センター(石岡市)に対し、
「飼育されていた牛に従業員らが日常的に暴力を振るっていたり、ふん尿が泥濘化した運動場で収容したりしていた」
などと動物愛護管理法の動物虐待罪で刑事告発していた件を巡り、石岡警察署が管理者としての県と元センター長ら職員計8人を水戸地検に書類送検したことが分かった。送検は1月20日付で、団体側の代理人弁護士が明らかにした。
2023年9月9日の記事『「この虐待に公的資金?」「牛の悲痛な叫びが聞こえてきます!」《牛を蹴る、麻酔なしの除角、不衛生な飼育場》...「茨城県畜産センター内部映像」の衝撃』で詳報してから約1年4ヵ月。詳細な告発内容は
「センターで乳牛と供卵牛(和牛の受精卵を採取するための雌牛)に対し、金属製の掃除道具で腹をたたく、顔を削蹄用の鉄やすりでたたく、竹棒でたたく・突く、こぶしで顔を殴る、足で蹴る、傷めている足を金属製スコップで突く―などの暴行が日常的に行われていた」
「供卵牛を暑熱や雨風から身を守れる屋根がない運動場に出したままにしていた」
などだ。
元従業員は「現場の監督をはじめ、技術の更新や設備の投資を怠ってきた茨城県の責任は大きい。県は改善を報告しているが、過去の行いが消えるものではなく、厳正に処罰してほしい」と訴える。
一方、副センター長は「牛を動かすために行ったもので、虐待をしようと思ってやった行為ではないと考えている。ただし、一般の人から見ると中々受け入れられないものだった。私たちは、国のアニマルウェルフェアに関する飼養管理指針に照らして取り組みを継続していきたいと思っている」と述べた。
この他、動画に映っていた不適切な飼育状況は何が改善され、何が課題として残っているのか、取材した。