革マル派と中核派は、元はというと革命的共産主義者同盟という同じ政治団体でした。ロシア主導の各国共産党や社会主義運動が穏健なものになっていったことに反発して、第4インターナショナルが結成され、暴力革命を推進するという立場から作られた政治団体、というよりはテロ組織です。両者の傾向をまとめます。
革マル派:日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派の略で、中核派を憎む団体です。傾向としては理屈っぽくて陰湿の一言。
旧国鉄社員の8割が加入していた国鉄労組を影で操っていた組織です。国鉄がJRとして分社化された後も、分社化に協力しJR東日本労働組合、JR北海道労働組合、全学連などを配下にしました。特にJR北海道労組は非組合員に対して職場ハラスメントや、集団サボタージュによってJR北海道社長を自殺に追い込むなど、北海道民の信頼を全く失っています。
また幹部は身元がバレるのを防ぐため、怪獣や南方の植物の名前をコードネームとして使います。ガメラ、ラドン、コング、トラジャ、マングローブなどです。
中核派:革命的共産主義者同盟全国委員会のこと。革マル派を動物的に憎む団体です。傾向としては肉体派で直接的なむごたらしい暴力を好みます。
国鉄がJRとして分社化されるにあたって、うまく立ち回った革マル派を憎しみ、国鉄の組合員宅に押し入って鉄パイプで殴る蹴るの暴行を加え、11人を「殲滅」しました(警察発表によると死者1名、重症8名)。これによって中核派は一方的に勝利宣言しますが、その後も仁義なき暴力(屁理屈は満タン)の応酬は続いています。国内の多くの大学生協は中核派とつながりがあるといわれています。
両者とも、来るべき暴力革命に備えて、忠実な革命戦士を温存するため、その構成員には鉄の規律を要求し、従わないものには血の制裁を加えます。その乱暴さ冷酷さは旧陸軍の比ではありません。お互いで、また内部の者同士で制裁を加えあうため、遠ざかる革命を夢見ながら内ゲバで衰退してゆきます。