【ワシントン共同】米国務省のブルース報道官は8日、トランプ大統領が南アフリカへの資金援助を凍結する大統領令に署名したことを受け、人道支援を除く同国への援助を全面的に停止すると表明した。トランプ氏や実業家マスク氏は対外援助を担う国際開発局(USAID)の解体を目指して人員削減を進めており、海外の支援事業に混乱が広がっている。
トランプ氏は、南アが白人の土地を収奪していると主張して批判を強めている。ブルース氏はX(旧ツイッター)への投稿で、人種により被害を受けている人々の米国定住を「歓迎する」とも述べた。
米メディアによると、USAIDの人員削減でパレスチナ自治区ガザに暮らす数十万人への支援物資の提供が遅れたり、停止されたりする可能性がある。米国の援助を受けるウクライナやロシアの独立系メディアも存続の危機に直面している。
政権は米国外で支援に従事するUSAIDの2千人以上の職員に休暇に入るよう指示。モザンビークに駐在する米国大使はルビオ国務長官への公電で、人員縮小がアフリカで「深刻な脆弱性」を引き起こすと警告した。