NAIリークの歴史

はじめに


 近年のAI画像生成は盗品の歴史である。danbooruという無断転載サイトから学習したNovelai。Novelaiのリークモデル。リークモデルを追加学習し、それを無断で転載したAnything。Anythingと、肖像権を無視して何万枚もの写真を無断で学習したinstagramモデルとのマージモデル(Orangemixシリーズ)。Orangemixを改造したabyss。どのモデルをとっても、それは盗品という負の要素が存在する。だから、近年のAI画像生成は盗品の歴史である。

 AI絵師は、この事実を無視しつづけた。その理由はわからない。ただ、ある一つの推測を述べることはできる。「いいイラストが作れるから」という理由だ。NovelAIよりも、自分のパソコンで使えるリークモデルの方がアレンジが効いた。リークモデルよりも、anythingの方がいい絵が出た。anythingよりも、orangemixよりも……。彼らはそういう「いいイラストが作れるから」という極めて利己的な理由で、リークモデルを隠蔽しつづけたのである。

 だが、それももう終わりにしよう。私は、NAIリークの歴史を書くことによって、その事実を白日の下に晒す。罪を隠すのは、罪のなかで最もくだらないことだ。つまらない隠蔽は、終わりにしなければならない。


資料


 近年の画像生成AIの中心である「なんjNovelai部」(現「なんJNVA部」)のスレッドを資料に用いる。いわゆる、現在日本の「AI絵師」と呼ばれる人物の活動の場は3箇所あり(pixiv、「なんjNovelai部」、「AI絵作り研究会」)、この中で最もNAIリークの改造を促した張本人は「なんjNovelai部」である。というのは、Orangemixシリーズ、Abyssシリーズという現在のAI絵師において主流である2つのモデルは、この掲示板の住人によって作られたものだからだ。Hugging face(1)を席巻したOrangemixとabyssを作り出した「なんjNovelai部」は、最早、世界のAI絵師の中心と言っても過言ではない。よって、本記事では「なんjNovelai部」を主な資料として採用する。なお、その他も適宜資料として用いる。


方法


 方法としては、「なんjNovelai部」という掲示板の書き込みを引用し、「なんjNovelai部」がNAIリークにどういう意識を持っていたかを精査する。というのは、「なんjNovelai部」は、日本では非常に早い段階からNovelaiに興味を持っていた匿名集団だからだ。彼らの歴史を探ることは、NAIリークの歴史を記すことと同義である。NAIリークの元祖である4chanと親戚関係である5chの「なんjNovelai部」は、日本だと最も早くNAIリークに遭遇した。そして、最も早くにNAIリークに遭遇し、最も早くその誘惑に負けたのが、「なんjNovelai部」である。彼らの書き込みを時系列順に検討して、NAIリークの歴史的展開を明らかにしたい。


第一章 初期の様相


第一節 2022年10月6日


 2022年10月6日、Anlatan社が保有するNovelaiのモデルデータがリークされた。その時の典型的な反応は、次の引用の通りである。

「クレカ情報流出する時点で義賊じゃなくてただの悪意ある人間やん 信用するなよ」

(2022年10月7日「なんJnovelAI部9」、83)

「リークと言っても不正アクセスで得たものをダウンロードしたら 普通に犯罪だよね お前ら感覚麻痺しすぎ」

(2022年10月7日【NovelAI】AIエロ画像生成技術交換3【Waifu diffusion】、634)

「善良な一般人を軽犯罪者もどきの溜まり場に送り込む鬼畜の所業はやめろ」

(2022年10月7日【NovelAI】AIエロ画像生成技術交換3【Waifu diffusion】、629)

 意外にも、その初期の反応は、NAIリークに否定的なものだった。というのはNAIリークは強奪されたモデルであり、本来その使用は忌避すべきであるが、現在のAI絵師はそれを称揚することもあるからである。(2)そうした現在の悲惨な状況に比べれば、この時は余りにも「正気」だった。彼らはNAIリークの使用を咎める良心を持っていたのだ。しかし、その正気も徐々に失われていく。それは次の引用のような事態があったからだ。

「またnovelai死んでるな もうみんな流出版をローカルで使ってんのか まあ流出してなかったらもっと混雑して使い物にならなかったかもしれんが、 現状でも使いものにならん」

(2022年10月16日「なんJnovelAI部50」)

 本家のNovelaiが、サーバーエラーを頻発させたのである。このサーバーエラーによって、Novelaiのリークモデルを使おうとする機運が高まってしまった。「親元のNovelaiに月額25ドル(当時の25ドルは4000円弱)も払っているのに使えなくて、リークを使ってる奴ら(以下、ローカル勢)が使えてるのはどうなんだ」という鬱憤を彼らは抱いたのである。もちろん、NAIリークを使うことは許されない。どんなに欲しいものがあっても、店頭から万引きするのが許されないことと同じように。しかし、「なんjNovelai部」の中には、その感情を抑えきれない者も出てきた。そういう人間たちが、NAIリークを使い出したのである。言うなれば、本家Novelai勢のNAIリークへの転向だ。


第二節 元素法典・Anythingの登場


 しかしながら、依然としてNAIリークが急速にシェアを広げたわけではなかった。当然のことだが、NAIリークという盗人の横流し品を使うことに抵抗を覚える人間も多いからだ。しかし、「元素法典」(3)の登場によって、事態は大きく変わることになる。「元素法典」は、中華系のAIコミュニティで作られたprompt(4)辞典のことだ。NAIリークモデルで作られた最良の出力画像が得られるpromptをまとめ、カッコつけて名付けられたのが「元素法典」である。

 ここで、読者はある疑問を抱くと思われる。それは「Novelaiの本家で作られた画像とNAIリークの画像、元のモデルは同じなんだから、見分けなんてつかないじゃん」という疑問だ。確かに、元のモデルは同じだから、本来出力画像の区別をつけることはできない。しかし、元素法典にはある特徴があった。 

 それは長大なNegative prompt(5)である。本家のNovelaiでは、Negative promptを一定の分量までしか入力することはできなかったが、ローカル勢はその分量を無限に増やすことができた。元素法典の長大なNegative promptは、ローカル勢のみによって、実行することができたのである。


 その元素法典を使って、ローカル勢はNovelaiの画像とは比較にならないほど、「綺麗」(6)なイラストを生成した。しかし、本家のNovelaiを使っている人間は、元素法典を入力できない。だから、非ローカル勢は、歯噛みしてローカル勢の出力画像を見守っていることしかできなかった。「おれはあんな画像を出力することができない」「でも、あいつらローカル勢は、それができる」「毎月25ドルもの金を払っているのに」。そういう思いが、本家Novelai勢に第二の転向を促した。第一の転向は、サーバーエラーという不具合による転向だ。しかし、第二の転向はそれとは異なる。第二の転向は、「よりいいイラストが作れるから」という理由の転向である。

 この転向と第一の転向とは、全く質が違う。第一の転向は、「Novelaiが正式にサービスを提供できていないから」という、同情はできないが、いちおうの理があった。だが、第二の転向は違う。それは元素法典によって「いいイラストがだせるから」という極めて利己的な理由である。「いいイラストがだせる」のならば、NAIリークだって使う。盗品の横流しを使う。AI絵師は「いいイラストがだせる」というたったそれだけの理由で、犯罪に手を染めてしまったのである。従来「元素法典」が語られる時は、「超美麗イラスト」などの謳い文句が多かった。しかしNAIリーク史においては、犯罪の促進という負の側面が、余りにも大きい。つまり「元素法典」が齎したのは、本家Novelai勢に対するNAIリーク使用の促進という犯罪教唆だったのだ。先の展開を言うと、このあとは全て「いいイラストが出せるから」という極めて利己的な理由で、NAIリークの使用が勧められていく。


 同様に、Anything(7)の存在も忘れることはできない。Anythingは「元素法典」から生み出された最良の画像をNAIリークに追加学習したと噂されるモデルである。なぜ、「噂される」と書いたのかというと、Anythingの作成方法は、そのアップロードした人間までもが知らないからである。AnythingをアップロードしたLinaqrufは、それを中華コミュニティから無断転載しただけで、詳細は知らないという。詳細が分からないとすれば、読者はある疑問を抱くだろう。それは、なぜAnythingがNAIリークを追加学習したということがわかるのかという疑問だ。詳しいことが「作者」にもわからないのなら、他所の人間はなおさらAnythingが何なのかわかるはずもない。しかし、AnythingがNAIリーク改造モデルであることは、ある事実によって、明瞭に示された。それはvaeが一致したからである。


 vaeとは、簡易的にいえば、画像生成AIの発色を司るモデルのことで、NAIリークには、モデルの他に、このvaeが同梱されていた。そして、そのvaeがAnythingで配布されていたvaeと一致したのである。名前は変えてあるが、データ量はNAIリークと全く同じだった。だから、AnythingはNAIリークの追加学習だろうという定説が作り上げられたのである。(8)(2023年3月9日追記:新文献により、LinaqrufがAnythingをNAIリーク派生であると認めていたことが発覚した。よって、全てのAnything非NAIリーク派生説は誤りである。詳細は(9)参照)

 そして、このAnythingは本家のNAIリークと比べれば、出力がよかった。そこからは「元素法典」の時と同じで、「いいイラストが作れるから」という極めて利己的な理由で、ローカル勢が増え続けたのである。彼らは「いいイラストが作れるから」という理由で、罪を犯すようになったのである。


第二章 マージの時代


第一節 マージの時代


 しかし、Anythingにはある重大な欠陥があった。それはNSFW(R18イラスト)の出力がNAIリークよりも弱かったことだ。AnythingはNAIリークの最良のイラストを過剰に学習したことによって、「綺麗」なイラストを作り出せることはできても、様々な表現をこなせるだけの柔軟さがなかった。この問題を解決するために注目されたのが、マージである。   

 マージとは、ふたつのモデルをかけ合わせてひとつのモデルを作る方法のことだ。AnythingがNSFWに弱いのならば、NSFWに強いモデルを混ぜればいい。そこで注目されたのが、danbooruやpixivの極端なNSFWの画像を無断で学習させたgapeというモデルだ。そうなれば話は早く、たちまちAnythingとgapeをマージさせたモデルが界隈の主流になった。  

 そして、このモデルを、こともあろうに、「なんjNovelai部」の人物がhugging faceにアップロードしたのだ。今まで日本では、hugging faceという普通の機械学習に携わるものも使う公の場に、NAIリークモデルの改造品をアップロードすることを認める人間はいなかった。(9)

 しかし、この人物が、hugging faceという公の場にアップロードしたのである。hugging faceの運営も、なぜかこのモデルの存在を黙認した。そして、「綺麗」でNSFWのイラストを出せるanythingとgapeのマージモデル、Orangemixシリーズは世間に公開されたのである。

 この悲惨な出来事は画像生成AIにおける一つ目の分水嶺だ。今までは、「流石に盗品の改造をhugging faceにアップロードするのは……」という躊躇いがあったのだが、この大馬鹿者の所為で、その躊躇いが吹き飛んでしまった。NAIリークの改造モデルをhugging faceにアップロードしてもいいという「モラルハザード」が、「なんjNovelai部」に共有された。この「モラルハザード」が、「なんjNovelai部」に、ますますNAIリークを使うローカル勢の数を増やしたのである。


第二節 階層マージの時代


 階層マージが発表されたとき、事態はさらに悪化した。階層マージとは、従来のマージでは1:1や2:1という単純な比でしかマージできなかったものが、階層(例えば、塗りの階層、顔の階層、指の階層)ごとにマージできる方法のことである。これによって、顔は得意なモデルだが、指は苦手なモデルと、逆に指は得意だが顔は苦手なモデルをマージして、より「綺麗」な絵を出力できるようになった。この技術自体はNAIリークと何の関係もなかったが、「なんjNovelai部」の人間が、これを利用した。より具体的には、無断でInstagramの写真を学習させたinstaモデルとOrangemixシリーズを階層マージさせたのである。

 なぜInstagramのモデルとマージさせたか。それはイラスト(二次元)とリアル(三次元)の中間のような画風を作り出すことができたからだ。その画像の魅力に、「なんjNovelai部」の人間は取り憑かれた。今まで見たことのないようなイラスト。自分たちのオリジナルのイラスト。それが彼らの心をくすぐった。

資料

画像
instagramとanythingの階層マージの生成画像

 ここでも、「いいイラストが出せるから」というイデオロギーが発揮される。本来、Instagramの写真を無断学習させたモデルとNAIリークをマージしていいはずがない。二重の犯罪である。しかし、彼らは「いいイラストが出せるから」というイデオロギーによって、NAIリーク産のAnythingとinstaモデルをマージさせたのだ。しかし、階層マージは良質な結果を出すのが難しい技術であり、手間に見合うだけの結果を出せる人物は少なかった。だから、またしてもhugging faceで共有が行われたのである。そして、ある人間がhugging faceでabyssと名付けられた階層マージモデルの共有を行った。

 その人物曰く、「『メイドインアビス』の奈落のように、階層マージの技術は深い」からabyssと命名したようだ。片腹痛い。『メイドインアビス』に失礼だし、何よりつくしあきひと先生の闇の方が底が覗けないほど暗い。

 話を戻せば、このabyssモデルの共有によって、モデルの共有ブームが起こった。「俺の作ったモデルを使ってくれ」「いや、俺の作ったモデルを使ってくれ」という醜い承認欲求によって、彼らは互いのモデルを共有し始めた。犯罪が犯罪を呼ぶ構図である。NAIリークという盗人のモデルを使っているのにも関わらず、彼らはNAIリークマージモデルをさらにシェアし続けた。


第三節 ターニングポイント

 
 ここで、「なんjNovelai部」にある論争が起こる。そして、この論争こそが、NAIリーク史における第二の分水嶺と言っても過言ではない。それは次のような論争だ。

0545 今、天王星のwiki見てきたら軌道傾斜角(i) が0.774°だった (ワッチョイ 7fa4-UHsq) 2022/12/27(火) 13:09:37.29 
ワイもグレーやと思うし親告罪やからアングラでやっとけばいいと思うんよ



だがそれはそれとしてNAIリークを使っとる時点で犯罪者なのは変わりないんやわ 強盗犯を強盗犯と呼んじゃいけない決まりはないやろ?



ローカル勢は犯罪者 その罪の自覚の上で行動せなあかんのとちゃうの



だからワイはそれを自覚してやってるのならなにやってもええと思うで

(2022年12月27日「なんJNVA部★118」、以下、書き込みの引用は同日の「なんJNVA部★118」による) 

 この発言者をAとしよう。彼はNAIリーク使用者を犯罪者と定義して、その罪の自覚の上での行動を促している。だが、そもそもNAIリークを使うこと自体間違いだから、彼の倫理は仮初めのものに過ぎない。ただ、彼の姿勢を全面的に認めるわけにはいかないが、Orangemixやabyssが共有されるという状況下においては、この程度の倫理観でも上等なものだった。それに対して

0576 今、天王星のwiki見てきたら軌道傾斜角(i) が0.774°だった (ワンミングク MM1b-+Dix) 2022/12/27(火) 14:06:04.21
>>462



>>545



例えばAcertainとかAnyの「出力画像」を学習してDBでゼロから作ったモデルやから犯罪呼ばわり出来る要素ねえんだわ

 

という反論がくる。この人物をBとしよう。Bは、AcertainというモデルはNAIリークの「出力画像」を学習したモデルだから、犯罪ではない。直接マージしていないモデルを犯罪と認定することはできない。よって、ローカル勢を犯罪者呼ばわりするのはおかしいという反論である。
 しかし、よく考えてみれば、この反論は破綻している。「出力画像」を学習したモデルだったら、NAIリークの影響下から逃れたと言えるのだろうか。それは「いや、俺この金盗んできたんだけどよ、銀行を二三件回して資金洗浄したわ」というヤクザの言い分と同じである。だから、たとえ「出力画像」を学習しただけだとしても、Acertainが犯罪じゃないということにはならないのである。また、Acertainという一例を取り上げて、NAIリークマージモデルが犯罪ではないというのは極論である。他のモデルがほとんどNAIリークのマージモデルなのだから、Bの主張はまったく意味をなさない。 

 Bの反論に対してAは疑問を投げかける。

0588 今、天王星のwiki見てきたら軌道傾斜角(i) が0.774°だった (ワッチョイ 7fa4-UHsq) 2022/12/27(火) 14:23:16.62
Ancertainは知らん



マジで分からんのやがNAIの子孫が犯罪じゃない証拠教えてくれんか?

当然の疑問だろう。Aは、おそらく「なぜいきなりACertainという極論を持ち出してきたのだろう」と思い、こう疑問を投げかけたはずだ。それに対してBは

0591 今、天王星のwiki見てきたら軌道傾斜角(i) が0.774°だった (ワンミングク MM1b-+Dix) 2022/12/27(火) 14:28:50.27
>>588



一般論として「ではない証拠」は提示しなくてええんやで



そこで揉めた時に証明の義務負うのは「である」と認定したがってる方が「である証拠」を示すことや


詳しくはEvidence of absenceでググってや
そこで揉めた時に証明の義務負うのは「である」と認定したがってる方が「である証拠」を示すことや

という主張で煙に巻こうとする。そもそも、AはACertainという極論に対する疑問を投げかけたはずなのに、それに対して正当な答えを用意するのではなく、それは「悪魔の証明」だ、と言って逃げ帰ろうとする。それに対してAは、これに苛ついたのか、若干語気を荒らげて反論する。

0609 今、天王星のwiki見てきたら軌道傾斜角(i) が0.774°だった (ワッチョイ 7fa4-UHsq) 2022/12/27(火) 14:40:39.11
別にacertainまで浄化してればいいんよ



現行の法で裁く必要がないものをどうこういうつもりはないんや



だからワイはAcertainをNAIの子孫だとすら思ってない 系列としてはWDと同じアニメモデルだと思っとるで



でも今の主要モデルがNAIの血が入ってるのは事実やろ? WD1.35がその有無を巡って一旦公開中止したわけやし



ワイが問題視しとるのはそういうリークNAIの犯罪性を引き継いでしまったモデル使うものが(あるいはその疑惑を持つモデルを使うものが)ある程度罪の意識を持たんといかんちゃうんということなんだが



その上でならなにやってもええんちゃうのというんがワイのスタンスなんやがそんなにおかしいのか?

 Aの主張は、ACertainと「なにやってもいい」の部分を除けば、当然のことを言っているに過ぎない。盗んだものを使っているのだから、罪の意識を持ちましょうというのは、本来であれば至極当然である。もちろん、使わないのが一番いいことは確かだ。

 それに対してBは

0635 今、天王星のwiki見てきたら軌道傾斜角(i) が0.774°だった (ワンミングク MM1b-+Dix) 2022/12/27(火) 14:58:04.67
>>609



ワイが言いたいのは「ローカル勢は犯罪者」って物言いは過度な一般化であり詭弁だってことで法の問題じゃなく論理学の問題や



要はそういうキャッチーで一見もっともらしい詭弁が横行するとその空気が支配的になりかねないから正しておきたいのであって、法の話の方はどうせ政治家や法学者や裁判官が決めることだからここで話しても仕方ないしどうでもいい

と話を逸らす。法律云々は、元々BがACertainで主張したことなのに、それをAの主張とすり替えながら、持論を擁護する。Bの主張を要約すれば「自分は、ローカル勢が犯罪者であるという主張に異論があるのだ。ACertainのような例があるのだから、ローカル勢全てが犯罪者であるという言説は成立しない」ということだ。もちろん、Bの主張は破綻している。なぜなら、ACertainは膨大なモデルのたった一つであり、他の多数のモデルはNAIリークが含まれているからだ。

 とすれば、Aの「「ローカル勢」は犯罪者である」という主張は、そうおかしなものではない。柳宗悦は『手仕事の日本』で「日本人は器用である」と言ったが、もちろん日本人全員が器用であるわけがない。もし柳の主張を「日本人全員が器用である」とすれば、「不器用ですから」というあの高倉健は日本人ではないことになる。当然、高倉健は日本人であって、「XはYである」という言明には多少の捨象が許されるのである。Aの主張は、ローカル勢の大多数がNAIリークマージモデルを使ってる犯罪者なのだから、罪の意識を持たなければならないという、最低の中ではちょっとマシくらいの倫理観だが、この論争を眺める「なんjNovelai部」の人間は、なんとAを嘲ったのである。

0612 今、天王星のwiki見てきたら軌道傾斜角(i) が0.774°だった (ワッチョイ 8355-4Ar3) 2022/12/27(火) 14:43:10.87
ワッチョイありで暴れられると最終的にIP付きスレになって行くんだよね



暴れる人はそれでもお構いなしで暴れるからまともな人がいなくなるだけなんだけど

0610 今、天王星のwiki見てきたら軌道傾斜角(i) が0.774°だった (ワッチョイ 1b9e-W7XT) 2022/12/27(火) 14:41:34.39
あーエア法律議論エアモラル議論おもしれー一生やってくれよー

 まず、一つ目の発言から検討しよう。「暴れる人はそれでもお構いなしで暴れるからまともな人がいなくなるだけなんだけど」の「暴れる人」とはAとBのことであり、自分たちのことを「まともな人」と言っている。NAIリークモデルを使う人間が「まともな人」であるわけがないが、彼は自分たちのことを「まともな人」と定義して、自身がまるで健常者であるように振る舞っている。

 2つ目は、「エアモラル」という謎の言葉を発しているのがポイントだろう。「エア法律」というのは「法律を知らないものがそういう議論をするな」ということだろうが、「エアモラル」というのは理解に苦しむ。モラルとは、個人個人が語りうるものであるから、原則として、「エアモラル」という言葉は意味をなさない。もし、この言葉を「偉い倫理学者さん(内田樹とか?)しか倫理のことを語ってはいけない」という意味で使っているのであれば、彼は相当な知恵遅れである。

 しかしながら、この知恵遅れ的な倫理の議論を忌む態度が、次第に「なんjNovelai部」では常態化していた。それは、次の引用に明らかである。

法律、倫理などの議論



AIイラスト 愚痴、アンチ、賛美スレ part20



https: //mevius.5ch.net/test/read.cgi/illustrator/1...



AIイラスト自体の賛否、レスバ、法律、倫理、お気持ちはこっち。
荒らし目的もいるので、本スレでは誘導したうえでスルー推奨。

 これは「なんjNovelai部」wikiの「スレの使い分け」の一節である。換言すれば、「法律、倫理などの議論は俺たちのじゃまなので他所でやってくれ」、といったところか。しかし、先述したように、モラルは誰でも語ることができる。そして、彼らが最もやらなければいけないのは、本来モラルの議論だろう。NAIリークの使用という罪を犯しているのだから、まず彼らはそれに対する贖罪こそ考えなければならない。そのためには、モラルの議論こそが急務であり、決して画像生成にうつつを抜かすべきではないのである。 
 つまり、この節で明らかになったのは、ことここに至って彼らはモラルそのものを拒み出したことだ。彼らは自分たちの罪を認識しない。なぜなら、認識すれば自分たちが悪いのは猿でもわかる事実なのだから、流石のAI絵師でもそれくらいはわかるだろう。だから、もうなにも考えないようにした。馬鹿になった。白痴になった。彼らがいう「ガイジ」になった。もう自分たちが罪をおかしたことさえ忘れて、幸せにエロ画像を生成し続ける。そういう白痴的で倫理観のない動物がAI絵師であると言っても、過言ではない。


終わりに

 本記事で明らかにしたように、AI絵師も始めはNAIリークに抵抗していた。しかし、徐々に「いいイラストが作れるから」という誘惑に耐えきれなくなり、NAIリークの誘惑に負けたのである。そして、彼らは自身の罪を認識することがなくなっていった。

 その姿はまるで白痴のようだ。彼らは自分のパソコンで生成したNSFWの画像で自慰をしながら、過去におかした罪を忘れていく。ポン中が快楽を求め阿片の使用によって記憶を失うように、彼らはエロ画像でオナニーしながらNAIリークの記憶を忘却する。語らないでおけば、忘れられるとでも思っているのだろうか。


(1)AIのモデルデータをアップロードできるサイトのこと。画像生成だけでなく、他の機械学習でも使われる一般的なサイトである。


(2)0412 今、天王星のwiki見てきたら軌道傾斜角(i) が0.774°だった (ワッチョイ ef8a-0sA0) 2023/02/17(金) 19:17:08.78


実際のところ故意か不慮かはわからんけど、NAIのリークの影響……ってか功績はデカいわ


多分NAIリークしてなかったらここまでAI画像生成してないわ(2023年2月17日、https: //itest.5ch.net/fate/test/read.cgi/liveuranus/1676605237/)


(3)https ://docs.qq.com/doc/DWHl3am5Zb05QbGVs


(4)AIに入力する文章のこと


(5)書き込みがすごいだけ


(6)出力してほしくない要素をAIに入力する文章のこと


(7)https ://huggingface.co/Linaqruf/anything-v3.0/tree/main


(8)https ://mobile.twitter.com/hellosaka/status/1591922364019019776


(9)ただし、海外ではNAIリーク、及び派生マージモデルがhugging faceで拡散されていた。しかし、日本ではやはり自粛が行われており、それはwikiの「スレ民共有モデル」に、OMシリーズ以前の記載がないことからも明らかである。本稿は、主に日本の状況を扱っているので、同内容を本文からは省いた。以下、anythingがNAIリーク派生ではないのかと問われたときのLinaqrufの回答及び私注。


There are many original leaked model out there in this site that still exist, merged model too. I'm sorry but I dont want to take it down.


私訳


このサイトにはマージモデルだけじゃなくて、オリジナルのリークモデルがあんじゃんね。まあ、申し訳ないと思わんことはないけど、それ(anything)を取り下げるってことはしたくないかな。


Linaqrufは「There are many original leaked model out there in this site that still exist, merged model too」とhuggingfaceにNAIリーク及び改造モデルが氾濫していることを認めた上で、「(だから)すまないが、取り下げたくはない」と発言している。

そしてLinaqrufの「I'm sorry」は、前文のNAIリークが氾濫していることを受けて、その状況を後押してしまうことに対する「I'm sorry」である。とすれば、AnythingがNAIリーク派生かそれに準ずる何かでなければ、この文章は破綻する。だから、AnythingはNAIリーク派生である。

資料2


画像
質問文を引用して回答するLinaqruf

https ://web.archive.org/web/20221113130901/https ://huggingface.co/Linaqruf/anything-v3.0/discussions/1#636d839156c0762cfd9ee3a1




※あるurlの直リンクを貼ると、noteを公開できない為、urlには適宜空白を入れてある。

(2023年2月20日)

文責 NAILEAKPROBLEM


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NAILEAKPROBLEM
NAILEAKPROBLEM

第10条 コンピュータ・プログラム及びデータの編集物

(1) コンピュータ・プログラム(ソース・コードのものであるかオブジェクト・コードのものであるかを問わない。)は,1971年のベルヌ条約に定める文学的著作物として保護される。
(2) 素材の選択又は配列によって知的創作物を形成するデータその他の素材の編集物(機械で読取可能なものであるか他の形式のものであるかを問わない。)は,知的創作物として保護される。その保護は,当該データその他の素材自体には及んではならず,また,当該データその他の素材自体について存在する著作権を害するものであってはならない。

NAILEAKPROBLEM
NAILEAKPROBLEM

Novelaiのモデルデータは「素材の選択又は配列によって知的創作物を形成するデータその他の素材の編集物(機械で読取可能なものであるか他の形式のものであるかを問わない。)は,知的創作物として保護される」の「知的創作物」にあたるだろう。確かに「その保護は,当該データその他の素材自体には及んではならず,また,当該データその他の素材自体について存在する著作権を害するものであってはならない」はdanbooru使用という観点からすれば食い違うが、米国にはフェアユースがあるので、この文章に対して現状判断を下すことができない。しかし、モデルデータが「知的創作物」であることを否定できる理由はない。よって、モデルデータはTRIPS協定に保護される「知的創作物」として著作権的に保護されるだろう。

NAILEAKPROBLEM
NAILEAKPROBLEM

国際条約は、日本国憲法98条2項「日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする」の通り、守られるべきものである。しかし日本国憲法は、「私人間効力」ではなく「間接適用説」が通説であって、直接的に条約を適用できるわけではない。簡単に言えば、一般人は国際条約を直接守る必要はない、ということである。だが、この場合は条約が直接適用されないだけであって、その場合は日本の法律に従うのがセオリーである。そして、日本の著作権法には同一性保持権や公表権といったものがある。勝手にマージモデルを作ったり(同一性保持権)、torrentからダウンロードしたものをhugging faceに公開したり(公表権)は、著作権侵害にあたる。

NAILEAKPROBLEM
NAILEAKPROBLEM

「AI画像生成モデルに著作権はない。よって、盗み出されたNAIリークを使用することは合法である」

→否。

「AI画像生成モデルに著作権はない。よって、盗み出されたNAIリークを使用することは合法である」とする意見には、大きな疑問が残ります。例えば、ゴッホの『ひまわり』は、死後五十年間経過していますから、著作権はありません。しかし著作権がないからといって、ロンドンのナショナル・ギャラリーが保有する『ひまわり』を盗み出すのは違法です。つまりある作品に著作権が無かろうと、それを盗み出すことは違法です。同様に、Anlatan社が保有するnovelaiのモデルを強奪し、剰えそれを使用することは合法なのでしょうか。私には、どうもそれが許容される原理が理解できません。

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