北見市の介護施設が不正受給 道が指定取り消しを決定
障害者向けに食事などのサービスを提供している北見市の介護施設が虚偽の利用実態を報告し、介護給付費203万円を不正に受け取っていたとして、施設を管轄する道は事業者としての指定を取り消すことを決めました。
指定取り消しの処分を受けるのは、北見市の障害者向けの介護施設「デイサービスせせらぎ」です。
道によりますと、この施設では2022年1月から去年5月にかけて、実際には行っていない食事などのサービスを行ったとする虚偽の利用実態を報告し、介護給付費203万円を不正に受給していたということです。
去年3月、道が定期的な調査を行ったところ、不正が発覚したということです。
このため、施設を管轄する道は障害者総合支援法に基づき、3月6日付けで事業者としての指定を取り消すことを決めました。
また、北見市はこの施設に対して、追徴金を含めて284万円余りの返還を請求することにしています。
施設を運営する会社はNHKの取材に対し「コロナ禍以降、利用が減ってしまい、売り上げを確保するためだった。利用者に迷惑をかけ本当に申し訳ない」と話しています。