有料老人ホームを運営する金沢市のサンウェルズが、診療報酬の水増しなどで総額28億円余りを不正に請求した可能性があると発表しました。

サンウェルズは、金沢市二宮町に本社を置き、パーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」を全国14の都道府県でおよそ40か所運営しています。
外部の弁護士からなる特別調査委員会の報告書によりますと、実際には患者のようすを2~3分しか確認していないのにおよそ30分訪問したように見せかけたり、1人で訪問したのに複数人で訪問したように記録したりして診療報酬を水増しし、およそ28億円を不正に請求した可能性があるとしています。

サンウェルズは去年9月、報道を受け「不正などは一切ない」と否定していましたが、今回の報告書を受けて再発防止策や関係者の処分を改めて公表するとしています。