ぼざろダイススレの歴史

2023年秋頃になると流石にブームは落ち着き、スレの数も減ってきたが
12月、その停滞を吹き飛ばす一つの革命が起こる
まとめスレの有志による「ダイススレまとめwiki」の立ち上げである

全てのダイススレを網羅的に蓄積・検索できるデータベースが誕生したことで
過去の名作が再び語られたり、作者が名乗り出ることも増えた
作者と作品の紐付けが進んだことで、作者間の交流も起こるようになり
その流れの中で、スレ同士のクロスオーバーや、スレ主不在時の書き継ぎなどを
スレ主が任意に許諾できるテンプレートも整えられていく
複数の書き手による回し書きを前提とした「リレーダイス」も誕生し
閲覧注意スレの棲み分けなどのルール整備も進められていった

2024年1～3月頃には、スレの数こそ前年夏頃に及ばないものの
名だたる作者陣が互いに交流しながら長期にわたってスレを続けることが恒常化し
ぼざろダイススレは第二の黄金期を迎えた
しかし、ここがピークであった

2024年3～4月頃より、ダイススレはある1名の荒らしに粘着されるようになり
各スレ主はその対処に頭を悩まされることとなった
はじめは「閲覧注意スレの話をまとめスレに持ち込むのが気に食わない」など
もっともらしい建前を述べていた荒らしだったが、じきに本性を表し
ダイススレ側がどんなにルールを整備して棲み分けや荒らしの排除を試みても
もはや屁理屈で取り繕うことすらなく開き直って全てのスレを荒らすようになった

通報への対処も不十分で、スレ主が任意のIPをブロックする仕組みもなく
スレ主のネット環境によっては削除権すら1日ともたず使えなくなってしまう
（※自宅のネット回線でも種類によっては日に何度もIPが変わる）
あにまんの仕様下では、荒らしの書き込みの完全排除は不可能であった

荒らしの執拗な攻撃でまとめスレが維持不可能となったため、
作者有志一同はDiscordを立てて意思疎通の場としたが
肝心のあにまんでスレを立てられないことにはどうにもならなかった

最終的に、荒らしは「通報の追いつかない速度で、書き込み→セルフ削除を
200レスまで続けて爆速でスレを落としてしまう」という最終兵器を編み出し
あらゆるダイススレが立ったそばからこの手段で落とされるようになってしまった
したらば掲示板への移住も試みられたが、ダイス機能はともかく
読み手がいない場所では作者側もモチベーションを維持できず、すぐに閉鎖された

かくして、少なく見積もっても数十人の書き手が携わり、
数百～数千人の読者を楽しませたぼざろダイススレは
ただ一人の荒らしの暴挙により完全に衰退に追い込まれた

「それなりの規模を誇った一つの二次創作文化が
ただ一人の荒らしによって壊滅させられた」
――この事例は一つの教訓であり、
あにまんの仕様がいかに荒らしに対して無力であるかの警鐘でもある

開き直った荒らしに対しては規制が何の役にも立たないもんなあ

ダイススレ楽しかったなあ
荒らしがいなければ映画公開時期にさらに盛り上がっただろうと思うと悔しいな

早速このスレにも来てんじゃん……