見解スマイルアップは「救済の強要」とも呼べる姿勢を貫いています。 2023年9月に当事者の会が提示した救済案を一蹴し、独自の補償を強圧的に進めてきました。2024年5月に志賀・飯田・大島の3氏、そして石丸志門氏に対して民事調停を申し立てたのも、その一環です。 悪質なのは、昨年12月の田中氏のアメリカでの訴訟提起の翌日に、国内で債務不存在の訴訟を提起したことです。これは「補償のアリバイ工作」にほかなりません。 スマイルアップがもっとも恐れていることは以下のふたつです。さまざまなことが明らかになるアメリカでの訴訟と、現役タレントからの被害申告です。東山氏をトップに据えたのも後者の対策とも考えられます。 実際、いまも補償申請をしていない現役タレントの被害者は複数います。知的財産を軸とする経営分離がなされていない中で、補償申請は彼らにとってリスクとなるからです。現役タレントも苦しんでいます。
コメンテータープロフィール
まつたにそういちろう/1974年生まれ、広島市出身。専門は文化社会学、社会情報学。映画、音楽、テレビ、ファッション、スポーツ、社会現象、ネットなど、文化やメディアについて執筆。著書に『ギャルと不思議ちゃん論:女の子たちの三十年戦争』(2012年)、『SMAPはなぜ解散したのか』(2017年)、共著に『ポスト〈カワイイ〉の文化社会学』(2017年)、『文化社会学の視座』(2008年)、『どこか〈問題化〉される若者たち』(2008年)など。現在、NHKラジオ第1『Nらじ』にレギュラー出演中。中央大学大学院文学研究科社会情報学専攻博士後期課程単位取得退学。 trickflesh@gmail.com
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