【未完】寵獣擬画の旅人芸術家　〜キャンバスを張って描くことで見つけた、生きるという営みの深奥について〜

　宇宙の向こう、神界より伸びる「玄慈樹」が枯死している。その事実を突き止め、対策を講じるため彼らは旅をする。
　武装航空艦船アストロノーツ号、そして、そこに乗り込むステラスヴェルド旅団——彼らの旅路に加わった美大浪人生の俺——エストは、その中で世界の在り方、人間の生きるという行いの、その営みの深奥を知っていく。

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　芸術と学問の国、「美術学識盟主国」で生まれ育ったエスト・シンダーズは美大受験に失敗し、二浪。さらには自信の喪失から八ヶ月前にうつ病と診断され、どん詰まりの状況に陥る中、三ヶ月も絵をかけない状態に陥っていた。
　そんなある日、思い立ったようにスケッチブックに描いた悪魔の絵を欲しがる女が現れる。明けない夜の国、「月夜皇国」からやって来た彼女——ポラリス・イェルテルは変な女、とい…続きを読む