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rino-diary テレビディレクター 岡田倫太郎です。

フランス人が驚愕した日本のライブ撮影技術

普段、何気なく見ている音楽番組も
実は膨大な打ち合わせと、素晴らしいテクニックの数々で作られています。

日本のテレビ界は実はスーパーテクニックを持っているんだよ・・・ということを
特集したテレビがフランスで流されたそうです。

今年夏にフランス・パリで行われたモーニング娘。のコンサートの様子を
フランスのゲーム番組の中で、特別に「テレビのカメラワーク・スーパーテクニック」として
紹介しています。

動画がありますのでご覧ください。




もちろん日本で一回リハをして、当日もゲネでカメラテストをしていると思いますので、
この番組の中のカメラマンとは条件が違うといえば違うのですが
そういう比較はさておき、確かに日本チームカメラマン達は素晴らしい仕事をしていますね。

モーニング娘。は昔からもっとも中継が難しい人々として、テレビ界でも言われていますから
彼らの努力も実ったんではないでしょうか?

この動画では語られていませんが、このカメラの割り振りも
激しく踊っている彼女達の顔がどういう風にどこを向くか?という
目線から逆算して割り出しています。
ですから、踊り・フォーメーションを熟知した上で
カメラの割り振りも決まっているのです。

さらに「1カメが高橋愛のUP・2カメが道重さゆみのUP、
その後また1カメが別の人を取るのでは間に合わないから、
目線方向にいる 4カメが亀井恵理のUP
空いている3カメが引きで2小節粘る間に、
1カメと2カメが次のUPの準備・・・。」みたいに
さまざまな作戦が緻密に建てられているのです。

またこれを割ったディレクターさんも素敵です。
同業者としてリスペクトですね!

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私は、こういう歌割りのテクニックなどを
昔、「堂本兄弟」や「SMAP×SMAP」をやっていらした
共同テレビ技術のTD菅野氏や、CAM小林氏にセサミストリート時代に
本当に良く教えてもらいました。

パペットは的が小さいのと、下半身には人がいて
見えてはいけない部分がたくさんあって、それはそれで大変だったんですよ・・・。
もし「セサミストリート日本版」のビデオをお持ちの方は
是非もう一度歌のシーンを見返してくださいね。

それはそれはスーパーテクニックの数々ですから!

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