鹿児島県警元生活安全部長ら3人 試験問題漏えい疑いは不起訴

内部文書をライターに漏らしたとして起訴されている県警察本部の元生活安全部長が、当時の同僚2人とともに昇任試験の内容を受験者に漏えいしたとして書類送検されたことについて、鹿児島地方検察庁は7日いずれも嫌疑不十分で不起訴にしました。

県警察本部の元生活安全部長の本田尚志被告(61)と同僚だった2人の警察官は、警察官の昇任試験をめぐり面接試験で出題される内容を受験者に漏えいしたとして、去年12月、元部長は国家公務員法違反の疑いで、また、警察官2人は地方公務員法違反の疑いでそれぞれ書類送検されました。

元部長と2人の警察官について鹿児島地方検察庁は7日、いずれも嫌疑不十分で不起訴にしました。

鹿児島地方検察庁は「必要な捜査を尽くした結果、事実と認める証拠が不十分と判断した」としています。

これについて県警察本部監察課は「検察庁の処分についてコメントはありません。引き続き、情報管理の徹底に努めてまいります」とコメントしています。

一方、本田被告は退職後の去年3月、内部文書をライターに郵送し、職務上知り得た秘密を漏らしたとして、国家公務員法の守秘義務違反の罪で起訴されています。

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