週刊エコノミスト Online
大手メディアの皇室記者は「いき過ぎ報道」の検証を
社会学的皇室ウォッチング!/26=成城大教授・森暢平〈サンデー毎日〉
2022年3月13日
秋篠宮悠仁さま(15)の筑波大附属高(東京都文京区)への進学について、
大手メディアの報道は不十分だと思う。提携校制度による進学は「皇室特権」利用ではないかという
一部週刊誌の報道を、宮内庁担当記者が十分に検証していないからだ。
悠仁さまが利用した「提携校進学」は、お茶の水女子大の附属校の児童生徒が中学・高校進学時に、
筑波大の附属校に進めるようにする制度。
逆に、筑波大の各附属校の児童・生徒にも、お茶の水女子大附属への進学の道が開かれる。
筑波大の永田恭介学長は2月24日の定例記者会見で、提携校進学制度が悠仁さまのための
「特別制度」だとの指摘について、「毎年若干名の入学者が出ており、制度は今後も継続する。
(皇室特権だという)見方は当たらない」と強く反論した。
制度は2017年に設けられた。
永田学長は会見で、5年限定であった制度をさらに27年まで延長すると述べた。
お茶の水女子大附属中から筑波大附属高への進学では、
(1)「最優秀グループ」に入るなど「お茶の水」内部の推薦条件をクリアし、内部選考にパスする必要がある
(2)筑波大附属高が第1志望でなければならない
(3)5教科の学力検査も一般生と一緒に受ける必要がある――という。
(2)は他高との併願ができないということだ。つまり、学力検査を受けるものの
「お茶の水」の推薦基準のクリアが最も重要な条件である。
永田学長の言う「若干名」とは10人に満たない数人のことだろう。
「お茶の水」の優秀な生徒がみな筑波大附属高に進むわけではないだろうから、
悠仁さまは学校で10番前後までの成績だったと推測できる。
「裏ルート」は本当か
一部週刊誌は、提携校進学制度について「お茶の水から筑波への裏ルート」などとし、
「悠仁さまの筑附中進学のために紀子さまが主導して設けられた制度」と書いている
(『女性セブン』3月3日号など)。同誌は、「制度はできたばかりで、利用実績にも乏しい。
運用も弾力的(中略)。そもそも、お茶の水の関係者や、子供を通わせている保護者でさえ
制度の詳細を知らされていない」などと記した。多くの週刊誌も同じような情報を書き続けている。
まったくのフェイクニュースである。
筑波大とお茶の水女子大は2016年9月1日、大学間連携協定を締結した。
その調印式で、お茶の水女子大の室伏きみ子学長(当時)は「大学改革を含む様々な教育課題の一つに、
国立大学の附属学校の存在意義があるが、両大学の持つリソースの一層の活用を含めた
先導的な取組を広く発信することで、新たな附属学校教育の開発・構築と
わが国の初等・中等教育の向上・発展につなげていきたい」と述べた。
いま、国立大学では生き残りをかけた連携が各地で進んでいる。
筑波大とお茶の水女子大は、師範学校をルーツとする二つの大学がパートナーとなり、
それぞれの資源と強みを活(い)かし、協働して人材育成を図ろうとしている。
例えば、双方の附属高は連携して「キャリア教育プログラム」を構築している。
また、筑波大附属高の生徒は、隣接するお茶の水女子大の図書館を利用できる。
立地を活かし、文京区の文教地区での連携を進めているのだ。
さらに言うと、両附属中では全員が内部進学できるわけではない。
進学先が多様であった方が生徒募集にも有利である。
制度は延長されるというが、今後成果が上がれば、連携はさらに深まっていくであろう。
提携校進学制度は、大学間協定の一部として両大学が議論のうえ、
中等教育の充実を目指して設計されたものだ。さまざまな機関決定を経て調印に至り、
記者発表までされている。
このような大学間の連携協定が、「紀子さま主導」で設けられるほど大学の自治は軽くない。
また、どんな教育機関でも推薦基準の適用は極めて厳格だ。
これまでの一部週刊誌報道について、私は大学人のひとりとして「嘘を書くにも程がある」と言いたい。
保護者に制度の詳細が知らされていないというのも事実ではない。国立の中学を受けさせる保護者の関心の一つは、
内部進学がどのくらいなのかにある。提携校進学制度について入学前に説明されているはずだ。
逆に、推薦基準が曖昧で恣意的であれば保護者たちの猛反発が起きているであろう。
驚くべき鈍感さ
『女性セブン』(1月1日号)は、紀子さまは悠仁さまの中学進学時(2019年)に
この制度を利用しようとしたが、ちょうど小室圭さんの問題があり
秋篠宮家への風当たりが強かったので断念したと書く。
そうなのだろうか。この時は推薦基準をクリアできなかったのではないか。
同誌は、筑波大附属高では昨年9月から大規模改修工事が行われており、
悠仁さま入学に備えたものだと筆を進める。国立大学法人の予算は前年度に決まる。
つまり、悠仁さまが中学2年生の時から推薦が決まっていたことになるが、そんなことが本当にあり得るのか。
皇室情報を宮内庁にもっとも近いところでウオッチする大手メディアの皇室担当記者は、
なぜ、週刊誌報道を検証しないのだろうか。
永田学長の「特権」否定に全く触れない新聞まであった。驚くべき鈍感さである。
一方で、新聞広告には「悠仁さま名門国立高『試験スルーで合格』 紀子さまの高笑い」
(『女性セブン』2月3日号)などとタイトルが堂々と掲載されている。
記事のかなりの部分はインターネットで無料で読める。
大手メディアは、現実には大きな影響力がある週刊誌報道を無視し、何の検証もしていない。
そのために、悠仁さまの「皇室特権」利用が「事実」であるかのように流布している。
宮内庁記者クラブに所属する記者が発する情報だけが、「正しい」情報だった時代はとっくに終わっている。
雑誌やインターネットの言説に惑わされる読者たちに真実を知らせることが、
宮内庁担当記者の宮内庁担当たるゆえんではないか。この問題の検証はジャーナリストとしての責務ではないか。
読者の関心は高い。皇室記者としての矜持を見せてほしい。
https://blog.seesaa.jp/cms/article/edit/input?id=501654
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週刊エコノミスト Online
女性誌がペルー訪問に「難癖」
「佳子さま批判」を批判する 社会学的皇室ウォッチング! /94 成城大教授・森暢平
2023年11月27日
11月1日から10日間、南米ペルーを訪問した秋篠宮家の佳子さま。現地の評判は上々だった。
世界遺産マチュピチュを訪問したときに着ていたブルゾンが、ネット通販で4790円で売られていたとして、
完売になった。若い女性たちの佳子さま人気が高いことがうかがえる。
一方で、ペルー訪問を否定的に伝えるのが女性週刊誌である。しかし、難癖に近い無理筋の批判まであった。
『週刊女性』(11月21日号)は、民間機を利用したことを批判した。
米ヒューストンからペルー・リマまで搭乗したのは米ユナイテッド機であった。
だが、レーダーの不具合からメキシコ湾上でUターンし、ヒューストンにトンボ返り。
手配された別の機体にもトラブルが判明し欠航となった。
このため、ペルー到着が丸1日遅れ、相手国に迷惑が掛かったと報じたのである。
記事のなかで、静岡福祉大の小田部雄次名誉教授は次のように述べた。
「民間機の使用は、一見〝国民寄り〟の姿勢が感じられますが、公式行事などの重要なご公務においては、
皇室や国の代表であることを強く意識すべきです。
国家を背負って働かれる際は、政府専用機を利用されることが望ましいと思います」
記事には、「法律上、天皇のみならず皇族方は全員、専用機を利用することができる」という文章が続く。
だが、これは間違いである。政府専用機を利用するのは、天皇および皇太子ご夫妻であって、
一般の宮家皇族は通常は民間機で移動する。皇嗣となった秋篠宮のご夫妻を除いて1992年以降、
政府専用機を利用した宮家皇族の外遊は高円宮のモロッコ訪問(99年)の一例しかない。
モロッコ国王の葬儀出席のためだが、国王逝去から葬儀まで2日しかなく、
葬儀出席を実現するには専用機を利用するしかなかった。まさに特例である。
同記事には、父親である秋篠宮が、国民生活に影響を及ぼすことがないようにと
「佳子さま外遊には民間機」と判断したとある。
そして「今回の事態(機体トラブルによる到着遅れ)を踏まえると〝誤断〟としか言いようがありません」
という「宮内庁関係者」のコメントを引用する。しかし、佳子さまの外遊には、
そもそも民間機利用の選択肢しかない。紀宮さま、眞子さまの外国訪問でも、民間機が利用されていた。
記事のタイトルは「国際親善に水を差した秋篠宮さまの誤断」であるが、
これを誤断と断じた『週刊女性』こそ誤断であろう。
佳子さまは勉強不足?
佳子さまの現地のコメントが語彙(ごい)力不足であると批判的な記事を掲載したのは
『女性自身』(11月28日・12月5日合併号)である。クスコの遺跡を見学した際、
アルパカについて説明者から「肉も食用に使って非常に健康に良いとされています」と話しかけられた佳子さまは
「どんな味なんですか」と質問した。答えは「羊と牛の間みたいな感じ」であった。
アルパカは毛が衣類などに使われるだけでなく、ペルーでは食用肉として利用される。
コレステロールが少なく、高たんぱくである。説明者はアンデス地方の食文化を解説した。
これに対し佳子さまが味を尋ね、コミュニケーションは十分に成り立っている。
しかし、これについても、前述の小田部名誉教授はネガティブな批判コメントを寄せる。
「素朴な感想を素直に表現されることは、佳子さまの明るいイメージに合ったものですし、
対外的にも皇室のイメージアップにつながった一面があったかもしれません。
しかし、日本を代表して訪問されたことの重みと深みが、こうしたご発言で薄れてしまうともいえるでしょう。
インカ文明の歴史や今に続く文化に対する感想を、もしとっさのコメントで言及されていたならば、
より両国の親善にとって大きな成果に結びついていったようにも思えます」
食用という説明があったので、味を尋ねただけのやり取りを、このように切り取るのは難癖に等しい。
小田部名誉教授は、「入念に相手先について調べて(外遊に)臨」んだ天皇、上皇の両ご夫妻と比べると
「〝事前の勉強が不足している〟といった印象を広げてしまいかねない」とも述べる。
佳子さまがどれだけ事前準備をして外遊に臨んだのかを知らないにもかかわらずのこのコメントは
印象操作と言われても仕方がない。
同誌は「皇室の伝統的な学びよりも、新しい学びに傾きすぎた一面が秋篠宮家の教育にはあった」と断じ、
母親の紀子さまが、娘の現状に焦燥感を覚えているとまとめている。
記事のタイトルは「佳子さまに『日本語が稚拙』批判」で、サブタイトルには
「秋篠宮家の〝皇族教育〟に誤謬(ごびゅう)」とあった。これだけの材料でよくここまで言い切れるものである。
アクセサリーを深読み
『女性自身』は11月21日号で「佳子さま『ペルーご訪問で眞子さんブローチ』」という記事も書いている。
羽田を出発するときの真珠のイヤリングとブローチが、姉・小室眞子さんが4年前にペルーに出かける際に
着用していたものと同じであると報じた。ここでもまた小田部名誉教授がコメントしている。
「佳子さまにとっては、眞子さんの皇族時代の功績が国民に忘れられているように感じるのかもしれません。
その存在を忘れてほしくないという佳子さまのお気持ちも理解できますが、
海外公式訪問でされるべきではないと思います。日本とペルーの絆を訴えるのであれば、
国民の理解も得られるでしょうが、姉との絆を訴えることで、公私混同をしているともとらえられかねません」
同誌はさらに、姉のイヤリングとブローチを着用したことが「眞子さん支持の表明」であり、
「〝皇室離脱〟への決意宣言」だとまで書いている。
公務を行う女性皇族に対し、姉からもらったアクセサリーをしていたことだけを捉えて、
皇室離脱の「断固たる決意」や「執念」を深読みする『女性自身』編集部にこそ、異様な「執念」を感じてしまう。
アクセサリーをまとう笑顔の佳子さまの写真につけられたキャプションは
「出発時には満面の笑みをお見せになっていた佳子さまだが……」であった。んー、意地悪すぎる。
もり・ようへい
成城大文芸学部教授。1964年生まれ。博士。毎日新聞で皇室などを担当。
CNN日本語サイト編集長、琉球新報米国駐在を経て、2017年から現職。
著書に『天皇家の財布』(新潮新書)、『天皇家の恋愛』(中公新書)など
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20231127/se1/00m/020/001000d
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秋篠宮邸に伊国「大理石」 女性誌報道は全くの虚偽
社会学的皇室ウォッチング!/95 成城大教授・森暢平
2023年12月4日
秋篠宮邸改修増築をめぐって世間は喧(かまびす)しい。
工事に要した費用は約50億円で、代替わりに伴って改修された御所(約8億7000万円)より
高額なことから「秋篠宮家は贅沢(ぜいたく)だ」と批判が起きている。
ご夫妻が「イタリア産の大理石を使うよう要望した」という報道まである。
しかし、週刊誌やネットにはフェイクニュースや、誤認に基づく不適切な批判が多い。
秋篠宮邸はもともと秩父宮邸として1972年に竣工(しゅんこう)した。
秩父宮勢津子妃が95年に亡くなったあと、2000年に私室部分を増築して秋篠宮の邸宅となった。
06年に悠仁親王が誕生する際、養育棟としてプレハブ部分が付け加わった。
改修増築前の延べ面積は1540平方㍍。
一般に宮邸は、全くプライベートな「私室部分」、賓客接遇や執務などに使われる「公室部分」、
事務官が使う「事務部分」の三つのパートに分かれる。
改修増築前、秋篠宮邸の「私室部分」は512平方㍍、「公室部分」は488平方㍍、
「事務部分」は540平方㍍であった。
秋篠宮邸の旧秩父宮部分は排水管の老朽化や、防火に関して既存不適格建築物である問題があった。
このため06年から改修計画が出始めている。
秋篠宮ご本人の遠慮や東日本大震災もあって計画が延びていたが、15年度から設計が始まった。
代替わり(19年5月)に伴い、宮家(皇嗣職)職員が17年段階の12人から
51人へと大幅増員されることになり、工事にゴーサインが出た。
一方、代替わり議論が起こる以前から、将来の皇嗣である悠仁親王のために
側近奉仕の事務職員を増やす必要が認識されていた。
また、秩父宮邸は一人暮らしの勢津子妃のために設計されたので、所蔵品などの収容スペースが限られていた。
そのため、17年1月から建設が始まり19年2月に完成したのが、
今は分室と呼ばれる建物である(総工費約9億8000万円)。
秋篠宮邸の工事の間、ご一家は今年5月まで「御仮寓所(ごかぐうしょ)」として仮住まいしていた。
秋篠宮邸の改修増築は当初、宮邸の北側にある皇族共用殿邸(赤坂東邸、他の皇族との共用)
と一体化する計画だった。工期は19年度から5年で工費は55億円。
しかし、工事が大規模になり過ぎることから、皇族共用殿邸は以前の用途のまま残し、
秋篠宮邸に「事務部分」を増築するなど計画が途中で大幅に変更された。
メインは事務、公室部分
20年5月に着工し、2年6カ月の工期をかけた秋篠宮邸は22年9月に完成した。
地上2階、地下1階の鉄筋コンクリート造りで、「私室部分」585平方㍍、
「公室部分」897平方㍍、「事務部分」1491平方㍍。延べ面積は計2975平方㍍である。
改修増築前後の増加面積は「私室部分」72平方㍍(5㌫)、「公室部分」409平方㍍(29%)、
「事務部分」951平方㍍(66%)となる。
つまり、改修増築は、職員の執務環境整備と賓客等の接遇環境整備がメインの目的だった。
悠仁親王養育のためのプレハブを壊し、そこに新築した部分もあり「私室部分」も若干は増えているが、
大幅増ではない。
加えて、旧東宮御所にあった大人数接遇のための「大広間」は設けなかった。
必要な場合は皇族共用殿邸を利用するためだ。また、シャンデリアなどの照明器具、
絨毯(じゅうたん)などの新規調達はやめて既存のものを利用した。
宮邸改修増築に要した経費は建物本体が約26億円で、外構工事、庭園工事を含め敷地全体で約50億2000万円。
このほか、皇族共用殿邸の改修などを含めると約54億7000万円がかかった。
たしかに、天皇ご夫妻のための御所改修よりは高額だ。
だが御所の場合、前天皇ご夫妻が使っていた建物を基本的にはそのまま流用できる。
これに対し秋篠宮邸は、皇嗣に相応(ふさわ)しい接遇を行う場所や事務職員の執務場所を
新たに整備する必要があった。節約を図ったが防火対策、コロナ禍による工期延期などで、
当初の計画(約55億円)程度には費用が膨らんでしまった。
秩父宮邸は昭和の建築家吉田五十八(いそや)がデザインしており、
当時の意匠を復元するにもそれなりの費用がかかる。
「私室部分」が585平方㍍(177坪)もあり贅沢だという批判もある。
だが、600平方㍍を超える家に住む人は多くいる。
ちなみに秋篠宮ご夫妻は1990年に結婚し眞子、佳子のお二人の内親王が生まれて以後も
2000年まで118平方㍍の木造平屋建ての家に住んでいた。一般宮家なら良いかもしれないが、
次期天皇たる皇嗣が、小さな家に住むのは皇族の品位という別な問題が生じるだろう。
「別居」と言えるか?
ご夫妻と悠仁親王は今春から新秋篠宮邸に引っ越した。
しかし、佳子さまだけが分室(旧御仮寓所)に住み続けている。
これは、設計が変更になるとき「私室部分」が大きくならないように宮邸に佳子さまの部屋を設けなかったためだ。
22年9月に宮邸が完成するときも「御仮寓所に宮家の私室部分は残る」と説明がなされていた。
ただし、佳子さまが残留するとは発表されておらず、そこから誤解が生じた。
秋篠宮邸と分室(旧御仮寓所)は隣同士で、佳子さまは食事を別に取るわけでもない。
別居と言えるかどうか微妙である。どこに誰が住むかをオープンにすれば、テロ対策上も問題がある。
だが、女性誌が「別居」を嗅ぎ付け、今年1月から騒ぎ出した。『女性セブン』(5月2・9日号)は、
「佳子さま ひとり暮らし10億円豪邸に眞子さん『秘密の帰国部屋』」などと書いている。
ただし、女性誌が書くような、佳子さまが両親と決別したという情報は全くのフェイクである。
『女性セブン』(22年11月5日号)は、
「紀子さまから〝もっと金(きん)を使ってほしい〟というご要望があった」
「大理石はイタリア製を、などといったご要望が相次いだ」とも書いた。これも虚偽である。
秋篠宮邸にイタリア製大理石が使われた事実はない。
秋篠宮さまが11月30日の誕生日の会見で言ったとおり、彼がグズグズしていたため、
デマが鎮まらなかった側面はある。しかし、根本的には反論がないことを良いことに報道倫理を忘れ、
嘘を書いても何ら恥じることのない一部メディアにこそ問題がある。
もり・ようへい
成城大文芸学部教授。1964年生まれ。博士。毎日新聞で皇室などを担当。
CNN日本語サイト編集長、琉球新報米国駐在を経て、2017年から現職。
著書に『天皇家の財布』(新潮新書)、『天皇家の恋愛』(中公新書)など
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20231204/se1/00m/020/001000d