トランプ大統領は5日、ホワイトハウスに女性のアスリートらを集めて大統領令の署名式を行いました。
大統領令では、トランスジェンダーの選手が女子スポーツに参加することを禁止し、従わなかった学校や団体などには連邦政府の支援を打ち切るとしています。
また、2028年に開催されるロサンゼルスオリンピックを念頭に、女子の大会に参加しようとするトランスジェンダーの選手のアメリカへの入国を拒否するよう制度を見直すほか、IOC=国際オリンピック委員会にトランスジェンダーの選手の参加を認めないよう求めるとしています。
署名式でトランプ大統領は、「ロサンゼルスオリンピックで私の政権は男性が女性選手を打ち負かすのを黙って傍観することはない」と述べました。
トランスジェンダーの選手の女子スポーツへの参加をめぐっては、競技の公平性をどう保つのかが大きな議論となっていますが、有力紙ニューヨーク・タイムズなどが先月行った世論調査では、79%の人が「認められるべきではない」と回答しています。
トランプ氏“トランスジェンダー選手の女子競技参加認めず”
アメリカのトランプ大統領は、トランスジェンダーの選手が女子スポーツに参加することを禁じる大統領令に署名し、2028年に開催されるロサンゼルスオリンピックに向けてIOC=国際オリンピック委員会にトランスジェンダーの選手の参加を認めないよう求める考えを示しました。
IOC「説明と議論 続けていく」
アメリカのトランプ大統領が2028年に開催されるロサンゼルスオリンピックに向けてIOC=国際オリンピック委員会にトランスジェンダーの選手の参加を認めないよう求める考えを示したことについて、IOCはNHKの取材に対し「各国際競技団体と協力し、関連当局とさまざまなトピックについて説明と議論を続けていく」と回答しました。
五輪での動きとIOCの指針は
オリンピックでは4年前の東京大会で、ウエイトリフティング女子にニュージーランドのローレル・ハッバード選手が、性別適合手術を受けたトランスジェンダーの選手として初めて出場しました。
ハッバード選手の出場は男性ホルモンの一種、「テストステロン」の値などが一定の基準を満たせば女子として出場可能だと定めたIOC=国際オリンピック委員会の当時のガイドラインに基づいたものでした。
東京大会後、IOCはトランスジェンダーの選手などについて、アスリートや人権問題の専門家などとの議論をもとに、国際競技団体が大会への参加資格を作成するうえで参考となる新たな指針を示しました。
指針ではトランスジェンダーの選手や、「テストステロン」の値が高い女子選手の国際大会への参加資格について、差別がないこと、公平であること、証拠に基づいたアプローチであることなど、10の項目についてそれぞれ基本的な考え方がまとめられていて、「参加資格は、選手が性のアイデンティティーや物理的な性の多様性によって構造的に大会から排除されることがないように公平性を持って作られなければならない」などとしています。
一方、競技における「公平性」をめぐっては議論になっていて、アメリカでは競泳の大会の女子種目にトランスジェンダーの選手が出場して優勝し、その後、国際水泳連盟は女子の種目に出場する条件として「男性の思春期を経験していないこと」を求めました。
「男女のパフォーマンスの差は思春期が始まるころから普遍的に現れる」ことなどを理由にあげています。
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