考察『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』3話「なんかもう夢ん中にいるみてえだ!」吉原を救うために危うい賭けに出た蔦重(横浜流星)のサンプルプロモーション大成功
個性豊かな花魁たちがこぞって
「一世一代の頼みがありんす」と花の井(小芝風花)から手紙で呼び出され、引手茶屋で待たされている長谷川平蔵(中村隼人)。そわそわと落ち着かず、髪型チェックに余念がない。今週も可笑しく可愛い。 女郎の絵姿を集めた入銀本(お金を集めて作る書籍)を作る企画がある、出資した額でページの並びが決まるので、自分は誰よりもお金を出して頭(トップページ)を飾りたいのだと平蔵にせがむ花の井。求める額はライバルの出資額30両以上。 その額に、さすがに目を剥く平蔵だが、花の井に手を握られ胸に寄り添われ、さらには禿と振袖新造たちが揃って「拝みんす」「長谷川様」「長谷川様ぁ」 劇団・花の井じゃないか。今週も平蔵がカモにされている! そして平蔵から巻き上げた50両は、二文字屋に直行。これで当面、二文字屋の女郎の飢え死には避けられた。 その上で蔦重は本の企画を押し進める。大見世の上級女郎たちに営業をかけた。 彼女たちの競争心を煽るため、花の井は50両を出資してトップを飾る予定だと触れ回る。 玉屋・志津山(東野絢香)「どうなんしょう。花の井のような床下手が頭って」 床下手ってアナタ。閨房技術が優れているか否かは枕を共にした相手しかわからないと思うのだが、もしそういう噂を言いふらしている人間がいるとしたら、花の井に振られた男か、あるいは商売敵ではないか。 ともかく、蔦重は次々と声をかけてゆく。 ツンツンしているのは桐菱屋・亀菊(大塚萌香)、上方風のあでやかな結び立兵庫がよく似合う角か那屋・常盤木(椛島光)は「また腹の上で死ぬ男を増やせって?」とすごい自信がおありの花魁、無口なのは四ツ目屋・勝山(平館真生)。企画を聞いて「そりゃ気散じ(憂鬱がまぎれる)なもんだねえ」とのんびり言うのは花魁、扇屋・嬉野(染谷知里)、「いとしき風がふわふわと」と歌が上手なのは角たま屋・玉川(木下晴香)。 個性豊かな花魁たちがこぞって資金を出した。本作成のための元手を確保した上で、蔦重は忘八連合に話を通しに行く。一文も出さなくても営業のための配布本を作れるとあって、忘八はみんな乗り気だったが、駿河屋市右衛門はどうしても許さない。また暴れた末に蔦重に「出ていけ」と勘当を申し渡した。
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