その後の晴斗の回診では、誰が話しかけても無反応な晴斗に、娘の花(宮崎莉里沙)も夢中なサッカーを話題に出して関心を引き、頑張って食べるようになれば、その分早く退院してまたサッカーができると励ました。しかし晴斗は、以前入院した時にも同じように言われたが、結局再発した経緯を振り返り、病院の人はみんなうそつきだと心を閉ざした。松崎らは、それでも晴斗が自分の気持ちを話したのは初めてと驚き、一歩前進だと結の働きを評価。コミュニケーション力を買われた結は、NSTの一員として迎えられた。
結の実家「ヘアサロンヨネダ」で、結がNSTで働いているという話になり、商店街のパン屋を営む佐久間美佐江(キムラ緑子)らは「NSTなんて初めて聞いた」と首をかしげた。テーラーの高橋要蔵(内場勝則)にいたっては、お笑いの学校「NSC」と勘違いし、美佐江からツッコまれる始末。結の夫、翔也(佐野勇斗)は、この日も義父、聖人(北村有起哉)の仕事の手伝いに来ていた。そこに初めてだという長髪の男性(松谷圭悟)が来店。バッサリ切ってほしいというオーダーで、聖人は「ビシッとかっこよくしましょう」と対応した。出来上がりを見た男性は新しい髪型に満足だったが、見慣れてないため違和感があるとポツリ。彼はずっとバンドをやっていたが、まったく売れず、30歳になったので夢を諦めて働くことに決めたとのことで、「情けないですけど」と自嘲すると、聖人は「ぜんぜん情けなくない」と声をかけ、新しいことに挑戦するのは、新しい夢が始まること、「男前になって、よーいドンや」と励ました。
花はサッカーで活躍した話を結と祖母の愛子(麻生久美子)に報告し、愛子に応援に来てほしいと頼んだ。今度の日曜は試合で、その相手は晴斗が所属しているチーム。以前は強かったが、コーチがいなくなり、今はそれほどでもないようだった。そのチームで晴斗は大活躍していた。