現在ネット上には、日本のアニメ、スポーツ、文化などについて、海外のネット掲示板の翻訳をして紹介する「海外の反応系」と呼ばれるサイトが沢山あります(こんなの)。外国人が日本のことを褒めているのを見ると気持ちがいいものでありますが、日本のことを貶しているものを見ると怒りを感じてしまうものです。「アメリカの反応」なんてまとめサイトの内容を読むと、短絡的に「アメリカ人は日本をこう見ているのか」なんて思ってしまいがちですが、果たしてそれは真実を投影しているのでしょうか? 今回は「海外の反応」まとめサイトの危険性について考えてみたいと思います。
先日の御嶽山噴火について、色々な海外の反応まとめサイトで「韓国の反応」というのが取り上げられ、ツイッターのトレンドにまで入りました。その多くは「韓国人が日本の不幸を喜んでいる」という内容でした。


↑まとめサイトの大御所の一つ「JIN」で紹介された韓国掲示板の内容
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これだけ見ると、あたかも韓国人がみんな日本の不幸を喜んでいるように思え、韓国を非難する人が大勢いました。


↑ツイッターに投稿された反応の一部
「ヒトモドキ」なんて罵倒語を用いたり、関係ない在日韓国人まで非難する人もいて、さらに「姦酷塵(韓国人)の通常の思考」と断ずる人もいました。

↑日本人が死ぬと喜ぶのが韓国人の通常の思考だと言う人(参照)
確かに日本の不幸を喜ぶ書き込みをした韓国人には激しい怒りを感じますし、恥知らずのろくでなしだと思います。しかし、それを根拠に韓国人全体を罵倒したり差別語を用いたり、非道な反応を「韓国人通常の思考」と断ずるのが正しい反応でしょうか?
そもそもこれはあくまでネット掲示板のまとめサイトです。韓国人全体の思考を反映する者でも何でもありません。また、こっちの海外の反応掲示板ではこのような反応も紹介されています。


こういう書き込みだけを集めたら、「韓国人は日本を心配してくれている」という印象を作り出すことができるでしょう。ネット掲示板やツイッターの書き込みはその社会の一部にすぎず、ましてまとめサイトは管理人が恣意的に書き込みを取捨選択しての印象操作が可能です。まとめサイトを見て、その内容が当該国一般の「通常の反応」であるかのように認識するのは非常に危険なことです。
よりわかりやすい例を見てみましょう。3月に起きた韓国のセウォル号沈没事件で、日本の掲示板やツイッターの書き込まれた内容です。





(参照)








(参照)

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「死んでくれて良かった」
「反日修学旅行ザマーーーーーー!!!!!」
「悲劇でも悲惨でもないわ。全部寒くて笑えない喜劇だ」
「知恵遅れ民族」
「かわいそうとは微塵にも思わない」
「反日高校のバカチョンがくたばってよかったじゃんw」
「チョンの劣等民族ぶりを世界に知らしめた事故だったね」
「チョンざまぁw」
「罰が当たったんだよザマアアアアアアアア」
「韓国旅行船沈没事故おめでとうございます」
「私たち日本人の願いは修学旅行生全員の死亡です」
「チョン鮮人はどんどん死ねwwwwwww」
「全員死んでほしい」
「チョンガキが一人でも多く死ぬことを所望しております」
「チョンは死に絶えろ」
「チョンの犬死ざまああああああああああああwwwwwwwwwwwww」
「俺たちは韓国の船沈没をお祝いする」
「チョンコロさっさと死ねや。飯がうまい」
「我々日本国民は心よりお祝い申し上げます」
「ざまぁとしか言えませんww」
「鬱陶しい国の船が沈没とか明らかに天罰」
「沈没おめでとう!」
「おめでとうございます」
「ざまぁ~みろ!」
「メシウマ状態」
「蛆虫は死んで当然」
「よかったね ざまぁみやがれチョン 天罰だ」
「沈没ざまぁ~みろ!
みんな死んだら、日本でお祝いパレードしよう」
これら全て、セウォル号沈没事故に対し、日本のネット掲示板やツイッターに実際に書き込まれた反応です。同様の内容の書き込みはいくらでも見つかり、ここで紹介したのはほんの一部にすぎません。(まとめてるページが沢山あります(1、2、3))
もちろんこんな恥知らずでろくでなしな書き込みは日本の総意でもないし、日本人全体の民意を表しているわけでも、日本人の通常の反応でも何でもないのは言うまでもないですね。しかし、もしこういう書き込みを根拠に海外で
「本当に民度が低いな、ニッポンヒトモドキは」
「日系人は早々にお帰りください」
「これが日本人の通常の反応です」
なんて言われたらどう思いますか? まとめサイトの手法を使えば、いくらでもこのような反応を引き出すことができます。
世の中にはあえてお互いの敵意を煽るようなことをする人がいます。自分が気持ちよく相手を叩けるように、相手から嫌われることを望むのです。「相手が仕掛けてきた」とすれば、相手を叩く大義名分が生まれますからね。特にネットでは、自分たちの嫌韓を正当化するために、「韓国には反日であってほしい」と願う人が大勢いるのです。


「あのまま反日させときましょう」

「日本は韓国の日本人差別を歓迎します」
所詮ネット掲示板やツイッターなんてものは、その社会全体を投影しているわけではありませんし、ましてまとめサイトは管理人によって恣意的にまとめられたものです。ネットではいくらでも印象操作が可能です。「反日」を求める人が作ればいくらでも「○○は反日だ」という印象を、「親日」を求める人が作ればいくらでも「○○は親日だ」という印象を作り出すことが可能です。
まとめサイト以外でもネット掲示板の反応をその国の一般的意識であるかのように紹介するものはあります。例えば産経新聞のこの記事では、ポルトガルサッカー界の至宝、クリスチャーノ・ロナウドの親日発言に対する中国のネット掲示板の反応を取り上げて、「たった一言のリップサービスに、ここまで過剰に反応するとは…」と表現し、「中国の呆れる反日ぶり」という印象を作っています。
しかし、わざわざ書き込みをするのは過剰に反応する人だけであって、別に何とも思わない人はわざわざ書き込まないわけなので、掲示板に過剰反応ばかりが目立つのは当たり前のことです。実際にどのくらいの人がクリスチャーノ・ロナウドの発言に関心を持ち、そのうちの何パーセントが「過剰反応」をしたかなんてわかりません。ネット掲示板なんてものは、強い興味関心がある人だけが書き込む上、発言に責任を持たなくていいので過剰な反応が集まりやすいのは自明であり、私に言わせれば「大手新聞社ともあろうものが、ネット掲示板の書き込みにわざわざ反応して記事にするとは…」という感じです。
産経新聞のみならず、ヤフーに掲載されるニュースでも、海外のネット掲示板を基にした記事が連日掲載されていますが、「メディアのまとめサイト化」と言える現象が起き始めているのかもしれません。
繰り返し言いますが、ネット掲示板の書き込みなんてものは社会全体の意見を投影しているものでもなんでもなく、ありません。「セウォル号沈没をお祝いします」「バカチョンがくたばってよかったw」というのが日本の総意でないのと同じことです。
海外の反応系サイトでの印象は、あくまで管理人が作り上げたもの。良い印象であれ悪い印象であれ、それが相手国の総意などでは決してないということを念頭に入れたうえで、遊びとして楽しむべきでしょう。中には相手を叩きたいがために反日を求める人もいますので、よく注意しましょう。
セウォル号での2ちゃんねるの反応を「日本の反応」と思われたくない人は、まとめサイトの海外の反応を信じるのはやめましょうね。








先日の御嶽山噴火について、色々な海外の反応まとめサイトで「韓国の反応」というのが取り上げられ、ツイッターのトレンドにまで入りました。その多くは「韓国人が日本の不幸を喜んでいる」という内容でした。
↑まとめサイトの大御所の一つ「JIN」で紹介された韓国掲示板の内容
これだけ見ると、あたかも韓国人がみんな日本の不幸を喜んでいるように思え、韓国を非難する人が大勢いました。
↑ツイッターに投稿された反応の一部
「ヒトモドキ」なんて罵倒語を用いたり、関係ない在日韓国人まで非難する人もいて、さらに「姦酷塵(韓国人)の通常の思考」と断ずる人もいました。
↑日本人が死ぬと喜ぶのが韓国人の通常の思考だと言う人(参照)
確かに日本の不幸を喜ぶ書き込みをした韓国人には激しい怒りを感じますし、恥知らずのろくでなしだと思います。しかし、それを根拠に韓国人全体を罵倒したり差別語を用いたり、非道な反応を「韓国人通常の思考」と断ずるのが正しい反応でしょうか?
そもそもこれはあくまでネット掲示板のまとめサイトです。韓国人全体の思考を反映する者でも何でもありません。また、こっちの海外の反応掲示板ではこのような反応も紹介されています。
こういう書き込みだけを集めたら、「韓国人は日本を心配してくれている」という印象を作り出すことができるでしょう。ネット掲示板やツイッターの書き込みはその社会の一部にすぎず、ましてまとめサイトは管理人が恣意的に書き込みを取捨選択しての印象操作が可能です。まとめサイトを見て、その内容が当該国一般の「通常の反応」であるかのように認識するのは非常に危険なことです。
よりわかりやすい例を見てみましょう。3月に起きた韓国のセウォル号沈没事件で、日本の掲示板やツイッターの書き込まれた内容です。
(参照)
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「死んでくれて良かった」
「反日修学旅行ザマーーーーーー!!!!!」
「悲劇でも悲惨でもないわ。全部寒くて笑えない喜劇だ」
「知恵遅れ民族」
「かわいそうとは微塵にも思わない」
「反日高校のバカチョンがくたばってよかったじゃんw」
「チョンの劣等民族ぶりを世界に知らしめた事故だったね」
「チョンざまぁw」
「罰が当たったんだよザマアアアアアアアア」
「韓国旅行船沈没事故おめでとうございます」
「私たち日本人の願いは修学旅行生全員の死亡です」
「チョン鮮人はどんどん死ねwwwwwww」
「全員死んでほしい」
「チョンガキが一人でも多く死ぬことを所望しております」
「チョンは死に絶えろ」
「チョンの犬死ざまああああああああああああwwwwwwwwwwwww」
「俺たちは韓国の船沈没をお祝いする」
「チョンコロさっさと死ねや。飯がうまい」
「我々日本国民は心よりお祝い申し上げます」
「ざまぁとしか言えませんww」
「鬱陶しい国の船が沈没とか明らかに天罰」
「沈没おめでとう!」
「おめでとうございます」
「ざまぁ~みろ!」
「メシウマ状態」
「蛆虫は死んで当然」
「よかったね ざまぁみやがれチョン 天罰だ」
「沈没ざまぁ~みろ!
みんな死んだら、日本でお祝いパレードしよう」
これら全て、セウォル号沈没事故に対し、日本のネット掲示板やツイッターに実際に書き込まれた反応です。同様の内容の書き込みはいくらでも見つかり、ここで紹介したのはほんの一部にすぎません。(まとめてるページが沢山あります(1、2、3))
もちろんこんな恥知らずでろくでなしな書き込みは日本の総意でもないし、日本人全体の民意を表しているわけでも、日本人の通常の反応でも何でもないのは言うまでもないですね。しかし、もしこういう書き込みを根拠に海外で
「本当に民度が低いな、ニッポンヒトモドキは」
「日系人は早々にお帰りください」
「これが日本人の通常の反応です」
なんて言われたらどう思いますか? まとめサイトの手法を使えば、いくらでもこのような反応を引き出すことができます。
世の中にはあえてお互いの敵意を煽るようなことをする人がいます。自分が気持ちよく相手を叩けるように、相手から嫌われることを望むのです。「相手が仕掛けてきた」とすれば、相手を叩く大義名分が生まれますからね。特にネットでは、自分たちの嫌韓を正当化するために、「韓国には反日であってほしい」と願う人が大勢いるのです。
「あのまま反日させときましょう」
「日本は韓国の日本人差別を歓迎します」
所詮ネット掲示板やツイッターなんてものは、その社会全体を投影しているわけではありませんし、ましてまとめサイトは管理人によって恣意的にまとめられたものです。ネットではいくらでも印象操作が可能です。「反日」を求める人が作ればいくらでも「○○は反日だ」という印象を、「親日」を求める人が作ればいくらでも「○○は親日だ」という印象を作り出すことが可能です。
まとめサイト以外でもネット掲示板の反応をその国の一般的意識であるかのように紹介するものはあります。例えば産経新聞のこの記事では、ポルトガルサッカー界の至宝、クリスチャーノ・ロナウドの親日発言に対する中国のネット掲示板の反応を取り上げて、「たった一言のリップサービスに、ここまで過剰に反応するとは…」と表現し、「中国の呆れる反日ぶり」という印象を作っています。
しかし、わざわざ書き込みをするのは過剰に反応する人だけであって、別に何とも思わない人はわざわざ書き込まないわけなので、掲示板に過剰反応ばかりが目立つのは当たり前のことです。実際にどのくらいの人がクリスチャーノ・ロナウドの発言に関心を持ち、そのうちの何パーセントが「過剰反応」をしたかなんてわかりません。ネット掲示板なんてものは、強い興味関心がある人だけが書き込む上、発言に責任を持たなくていいので過剰な反応が集まりやすいのは自明であり、私に言わせれば「大手新聞社ともあろうものが、ネット掲示板の書き込みにわざわざ反応して記事にするとは…」という感じです。
産経新聞のみならず、ヤフーに掲載されるニュースでも、海外のネット掲示板を基にした記事が連日掲載されていますが、「メディアのまとめサイト化」と言える現象が起き始めているのかもしれません。
繰り返し言いますが、ネット掲示板の書き込みなんてものは社会全体の意見を投影しているものでもなんでもなく、ありません。「セウォル号沈没をお祝いします」「バカチョンがくたばってよかったw」というのが日本の総意でないのと同じことです。
海外の反応系サイトでの印象は、あくまで管理人が作り上げたもの。良い印象であれ悪い印象であれ、それが相手国の総意などでは決してないということを念頭に入れたうえで、遊びとして楽しむべきでしょう。中には相手を叩きたいがために反日を求める人もいますので、よく注意しましょう。
セウォル号での2ちゃんねるの反応を「日本の反応」と思われたくない人は、まとめサイトの海外の反応を信じるのはやめましょうね。
===愛国カルトに騙されないための心得=== |
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