熊本市電の超低床車両、わずか20年で廃車 ドイツ製2編成 故障部品の製造終了で修理できず
熊本市交通局は、市電の超低床車両2編成を廃車にした。いずれもドイツ製で故障した部品の製造終了で修理が困難になったため。超低床車両の廃車は初めて。50年以上稼働する市電車両も多い中、約20年で役目を終えた。 超低床車両は1997年、車いすなどで利用しやすい車両として日本で初めて導入。当時は国内メーカーは生産しておらず、ドイツ製車両を購入して国内で改良した。廃車にした2編成は99年に導入。リース代を含めた費用は総額約7億5千万円だった。 市交通局によると、7年前にモーターをコントロールする制御器が故障して動かなくなったが、ドイツ製の制御器の製造が終了し、代替製品への交換も難しかったという。 廃車する超低床車両と同型は3編成、ほかに別のドイツ製超低床車両が3編成稼働しているが、導入時や大規模改修で制御器を日本製に交換しているという。 廃車する2編成は、部品を他の車両に再利用しているほか、一般向けの販売やオークションを行うことも計画している。
市交通局は廃車について「結果的にメンテナンスに課題が残り申し訳ない。今後は国産の部品を使った新型車両を導入し、長く使っていきたい」としている。(山下雅文)