愛国カルトがよくやる非論理的思考の一つが、極端な拡大解釈です。今、沖縄県竹富町の教科書採択問題が話題になっていますが、こんな感じのことを言っている人が少なくないようです。

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参照


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今回も、竹富町の「わがまま」というところはともかく、なぜ教科書問題で「尖閣どころか沖縄全土を中国に献上するおつもりですか?」となるのか、全く理解できません。


竹富町は沖縄県ですが、人口4000人の非常に小さな島で、米軍基地はありません。育鵬社の教科書は基地問題に関する記述が少ないため、竹富町は基地問題についての記述が多い東京書籍の教科書の採用を主張しています。


ポイントは、どっちも検定に通った教科書だというところです。検定に通っていない教科書を使おうとしたり、内容に「尖閣は中国領土」なんて書いてあったら周囲が憂慮するのは当然でしょうが、東京書籍版にも「尖閣は日本の領土」と書かれています。この教科書と、尖閣防衛は関係ない事です。


にも拘らず、愛国カルトたちは「尖閣どころか沖縄全土を中国に献上するおつもりですか?」と極端な拡大解釈をするのです。


その後砂山氏はこんなことを言っています。

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「育鵬社が採択された理由は、領土主権に関する記述が最も充実している」
「『戦争賛美の教科書』と難癖」



ここまでならともかく、それで「『沖縄を中国に売り渡す』と批判されて当然」となるのです。


これこそ難癖ですね。法律違反かどうかは最終的には裁判所しか判断できませんが、基地問題記述が充実しているから東京書籍を選んだと言っているのに、これを「沖縄を中国に売り渡す」行為だと言うのは、どこをどうやったらこんな意味不明な解釈をできるのでしょう? 愛国カルトは、何でもかんでも反日にしてしまいます。


そもそも、中学校公民的分野における東京書籍のシェアは57%、育鵬社のは4%です(2012年度データ)。砂山氏は日本の57%が沖縄を中国に売り渡そうと思ってるとでも言うんですかね?


このツイートに対し、こんな反応がありました。

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「アクロバット式スキージャンプ級飛躍三段跳び『論』法」

見事な表現ですな。


愛国カルトは、伝言ゲームでデマを拡散するほか、極端な拡大解釈を頻繁に行います。ツイッター、facebook、その他でこのような情報が流れてきても、鵜呑みにしないで、多くの情報を取り入れて自分で確認しましょう。愛国カルトは極端な言葉を用いて、あなたを煽動しようとしています。


(2014年9月追記:最近砂山氏はアカウントを停止してしまいました。「産経新聞販売局」と身分を明かしたままツイートを行っていたので、社員の常軌を逸したツイートの数々でイメージダウンを恐れた産経新聞がツイートをやめさせたのかも知れません。そうだとしたら、産経もそれぐらいの分別はあるわけですね。)

==愛国カルトに騙されないための今日の心得==
・論理を三段跳びで飛躍させる人を信じてはならない。
 (「犬が好き」は「猫が嫌い」を意味しない
  東京書籍の教科書を採用することが「沖縄を中国に売り渡す」行為になるわけがない)

・自分の支持するもの以外を反日扱いする人を
 信じてはいけない。
 (「育鵬社以外=反日」みたいな短絡的思考の持ち主を信じてはいけない)

・シェア(占有率・普及率)を確認しよう。
 (シェアを見れば、その事件が特殊事例か一般事例かわかる)
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