野村証券元社員を逮捕、顧客の現金詐取か 富裕層を担当
顧客に架空の投資話を持ちかけ現金1千万円をだまし取ったとして、警視庁戸塚署は6日までに、野村証券元社員の張湧太容疑者(30)=横浜市=を詐欺の疑いで逮捕した。同署は同じ顧客から数千万円を詐取していたとみて詳しい経緯を調べる。
逮捕容疑は2024年1月、自身が担当していた都内在住の70代女性に対し「野村証券の社員に社内預金の積立枠が認められることになり、年2%の利率で返済できます」などと虚偽の説明をして自身の口座に1千万円を振り込ませた疑い。
同署によると、張容疑者は「野村証券のブランドを利用しようと考えた」と容疑を認めている。当時は企業経営者ら富裕層に債券や株式を紹介する営業担当だった。だまし取った資金はギャンブルの借金返済などに充てていたという。
張容疑者は24年4月に野村証券のグループ会社に出向。同年6月30日に自己都合で退社した。同年7月に容疑者の後任となった社員から「積立金制度はない」と顧客が説明を受け事件が発覚した。
野村証券を巡っては24年、別の元社員が広島市の80代夫婦宅から現金を盗んだうえ放火して殺害しようとしたとして、強盗殺人未遂や現住建造物等放火の罪などで起訴された。