結は彼らの仕事ぶりを見学するため、メンバーと面会。チームには管理栄養士、小児科医の松崎瑛人(永野宗典)、薬剤師の篠宮朱里(辻凪子)のほか、桑原、杉沢も所属していた。結は「何か戦隊ヒーローみたいでカッコいい」と独特の表現で感動した。その後、対象患者の現状を報告し合い、栄養面からの最適なアプローチを話し合うカンファレンスが始まった。
消化器内科の患者、堀内栄治(関英人)は、難病に指定されている潰瘍性大腸炎で、病院食がまずいと言ってあまり食べないという。杉沢は、堀内の嚥下機能が若干低下していると報告。意見を求められ、それまで不愛想な表情で黙っていた篠宮がしゃべりだした。「食事が進まないなら、炎症はまだ強いので消化態栄養剤で栄養を補充すべきです。ただ、この患者さん、まずくて飲めないでしょうね。経鼻経管栄養にして流し込んだらどうでしょう?」。その後、結はカンファレンス後の回診にも随行した。地元の建設会社のワンマン社長だった堀内はNSTに悪態をつき、結をガキ呼ばわり。しかし結はひるまず、福岡ことばとギャル語を交えて笑顔で対応した。そのコミュニケーション能力にNSTメンバーは感心した。
次に、晴斗の件について情報を共有したメンバーは、彼は警戒心が強いので少人数で行ったほうがいいとして、松崎と担当看護師、そして結の3人で回診へ。病院食について聞き取ろうと、優しく話しかけるが、晴斗は無反応だった。そんななか結は、晴斗がサッカーチームに所属していると知ると、娘の花(宮崎莉里沙)もFWだと明かして関心を引き、頑張って食べるようになれば、その分早く退院してまたサッカーができると励ました。しかし晴斗は、以前入院した時にも同じように言われたが、結局再発して再入院することになった経緯を振り返り、病院の人はみんなうそつきだと心を閉ざした。松崎たちは、それでも晴斗が自分の気持ちを話したのは初めてで、一歩前進だと結の働きを評価。そのコミュニケーション能力を買われ、結はNSTの一員として迎えられた。