優生学の系譜 −その起源と変奏と通奏低音−「計算された大量虐殺」

 

【キーワード(人物・組織): マルサス、ダーウィン、ゴールトン、ショー、ラッセル、ハクスレー、オーウェル、HGウェルズ、マーガレット・サンガー;Fabian Society, WHO, UNESCO, Planned Parenthood, etc.】

 

今日起こっている事は、ロスチャイルド、ロックフェラー、ハリマンその他のイルミナティ家系により創造された優生学の「マスター種族」運動の拡大に過ぎない。レプティリアン混血種族たちが優生思想の背後にいる。それは彼らの優秀なまた劣等な遺伝子への異様な執着から容易に予想されるところである。劣等な遺伝子に対する優性法と強制的衛生はかつてアメリカの多くの州で施行されてきたものであり、その後に、最も悪名高き唱道者アドルフ・ヒットラーがその公然たる人気に終止符を打ったのである。

 

優生学はしかし消滅したのではない。ただ単に名称と表現を変えたに過ぎない。優生学の目的は、より優れた血統を制御し培養してマスター種族を創造する一方で、より劣ったタイプを断種し消滅させることである。これはいまだに、グローバルな人口政策、安楽死、環境運動、医療ケア、社会科学、その他諸々の動向の背後にある主要な原動力なのである。エリート血族、すなわち「半神たち」が抱いている信念は、人間とレプティリアン及びその他の人間以外の種族との交配が行われて以来、絶えず我々とともにあり続けてきた。

 

トマス・ロバート・マルサスは、英国の牧師であり経済学者であったが、1798年の彼の著作である『人口論』によって、彼を追随する多くの人々に触発を与えた。マルサスは論じた。貧しい人々の人口増大が制限されなければ食糧供給を凌いでしまうこととなり、その結果、飢餓と戦争が人口増大に対するチェック&バランスとして作用するであだろうと。彼は貧しい人たちに対する金と福祉の向上に対して反対したが、それは彼らが生き延びて繁殖を遂げて人口増大をもたらしてしまうからだった。彼は「科学的人種差別主義の父」と呼ばれた。チャールズダーウィンは「敵者生存」で有名だが、彼はマルサスの思想を熱心にフォローして、「自然淘汰」や「進化論」を説く『種の起源』(1859)に複数の理論を取り入れた。しかし、優生学の狂気を本格的に発芽させ、ヒットラー以後の時代へもたらしたのは、ダーウィンの従兄弟フランシス・ゴールトンであった。ゴールトンは、何よりも生物学者として自分の従兄弟の理論に触発され、身体的また知的な形質が遺伝によってどのように受け継がれるかを研究した。ゴールトンは「自然淘汰(natural selection)」にはさほど関心がなかった。彼がむしろ望んでいたのは制御された繁殖による「不自然な選択(unnatural selection)」であったのだ。ゴールトンは、ギリシャ語で「良い生まれ(good birth)」を意味する「優生学(eugenics)」という用語を生み出し、1869年に優生運動を開始した。彼のアイディアは、「良い遺伝子」を持つ人々を奨励してより多くの子供を産ませ、「悪い遺伝子」を持つ人々に対しては繁殖を阻止するというものであった。

 

彼はイルミナティのフェビアン協会メンバーに支持されていたが、その中には作家のジョージ・バーナード・ショーやバートランド・ラッセル、そしてフェビアン協会創設者であるシドニー・ウェブ、ビアトリス・ウェブなども含まれていた。バーナード・ショーは、ヒットラーの人種政策を擁護して、「自らの存在を正当化できない人々」の殺処分のために致死ガスの使用を唱導した。ファビアン協会系London School of Economicsは優生思想の一大拠点となった。シドニー・ウェブは1909年に以下のように記している。

 

「我々優生学者たちがなさなければならないことは、惨めな者どもをそのまま無差別に救うということを謳う旧く愚かな法律を撤廃して、取り返し不能なほど国民最小限の健全さの基準をも満たさない者たちの増殖を阻止するための、より知的な政策にそれを置き換えることである」

 

フェビアン協会は、羊の服をまとう狼をあしらうロゴを採用しているが、イルミナティグローバルネットワークの中核的存在である。この協会を知識の源泉として、フェビアン協会メンバーであるジョージ・オーウェルとオルダス・ハクスリーは、彼らの著書『1984』『すばらしい新世界』への触発を獲得したのであった。『すばらしい新世界』のテーマは、国家が「培養室及び遺伝条件づけセンター」の実験室におけるバイオプログラムで子供たちを創造するというものである。これはフェビアン協会も含む優生思想の狂人たちにとってはユートピアである。英国優性学協会の会長と副会長を務めたジュリアン・ハクスレーは、フェビアン協会員であり『すばらしい新世界』の著者オルダス・ハクスリーの兄にあたるが、彼もまた優生思想の支持者であった。彼らの祖父トーマス・ヘンリー・ハクスレーは英国の生物学者だったが、「ダーウィンのブルドッグ」とも呼ばれていた。ダーウィン進化論の熱烈な支持者だったからだ。その後、優生運動はその勢いをさらに著しく増大させ、やがてチャールズ・ダーウィンの息子レナード・ダーウィンが、1911年にフランシス・ゴールトンに代わって英国優生学協会会長となり、その体制は1928年まで続いた。レナード・ダーウィンと精神に異常をきたした支持者たちは慈善活動や教会活動を批判した。弱々しく貧しい人々を養うことが彼らに生存と再生産を許すことになってしまうからだ。レナード・ダーウィンは、劣等遺伝子を有するとされる人をすべて犯罪者とする法律導入を目指す運動を行った。彼はその政策を「隔離政策」と呼んだ。レナード・ダーウィンは、優性学協会のジャーナルであるEugenics Reviewの中で、1925年にこう書いている。

 

「今や、強制が許される。もしそれが犯罪者、狂人、また精神的異常者に対して適用されるのであれば。そしてこの原則は、いかなる人に対しても拡張し得るものである。その人々が、子孫を持つことによって、未来の世代を傷つけてしまうのであれば」

 

この隔離政策には多くの支持者がいたが、その中にはウィンストン・チャーチルという熱心な優生学者も含まれていた。またロックフェラーなど伝統的なレプティリアン混血家系も含まれていた。アーチボルド・チャーチは、フェビアン協会員で英国労働党の国会議員だったが、1931年に衛生法法案の導入を求めていた。それはチャーチに言わせれば、「あらゆる意味で両親に対して負担となり、彼ら自身にとって惨めな存在であり、私の意見で言えば、共同体における社会生活にとって脅威となる存在である」人々に対して、強制的な衛生処置を目指すものであった。

 

これが英国労働党国会議員の言葉なのだが、その労働党はフェビアン協会によって創設されたものであり、今に至るまでその支配は続いている。前首相のトニー・ブレア、その後継者のゴードン・ブラウン、そして有力な政府閣僚たちはフェビアン協会のメンバーである。それと同じことがアメリカ合衆国でもより速やかに生じており、そこではロックフェラー、カーネギー、ハリマン等の家系が優生運動に投資して、産児許可ライセンスの発行を求めた。優生学と衛生法は1907年に可決され、様々な欠陥がありテスト結果が乏しい人々に対して強制された。そう、これはすべて「自由の国土」でなされていることなのである。

 

セオドア・ルーズベルトは、1901年から1909年に至るまでのアメリカ合衆国大統領だが、この血族たちの精神性を的確に捉えているのが、彼の以下の言葉である。

 

「社会というのは、劣った種族に対して自らを再生産することを許すようなことをするわけにはいかない。どんな農家の集団でも、最良のストックが繁殖しないことを認めて、最悪のストックから増大を認めるような集団は、おそらくは収容所行きの囚人たちにふさわしい者とみなされるだろう」

 

「いつの日か我々は気づくだろう。善良なタイプの善良な市民の避け難い義務というのは、自分たちの血をこの世に後に残すことであり、一方、誤ったタイプの市民の存在を永続化することを認めるわけにはいかないのだと」

 

「文明の大問題は、人口の中で、より価値的に劣り害悪のある要素と比べて、価値ある存在を増大させることを確実にすることなのである。この問題に直面する事は、我々が遺伝のもつ重大な役割について十分に考慮しない限りできない。私は強く望む。誤った種類の人々は完全に繁殖行為を行うべきではないと。邪悪な人々の邪悪な性質が十分におぞましいものであるときには、そうでなければならない。犯罪者たちは浄化され、精神の薄弱な人々は自らの後に子孫を残すことを禁じられなければならない。一方、望ましい人々に対しては子孫を残す事が強調されなければならない」

 

フェビアン協会のメンバーであった作家のHGウェルズは、優生思想推進者の一人であったが、彼の愛人マーガレット・サンガーは、1923年からロックフェラー一族から資金援助を受けて、アメリカ合衆国で優生学拡大に努めた。彼女は自分の業務に臨むにあたってはまさに熱狂的な信者の熱意を持って取り組んだのだった。政府官僚、学校、教会組織等が、すべて優生学の促進推進に関与し、より劣等種の強制衛生法がおよそアメリカの25州で1927年までに導入された。最高裁の大後ろ盾を得た動きであった。そして、血族の家系によって燃料を与えられ資金を与えられた、20世紀前半優生運動ヒステリーのあいだ、どの子供たちが衛生管理を行われ両親から家庭から引き離されるべきかを決定すべく、ソーシャルワーカーたちが任命された。

 

私たちは、歴史が繰り返すのを目の当たりにしている。今現在においては、社会問題の独裁支配が急速に出現してきていることと同期している。マーガレット・サンガーは、アメリカの産児制限同盟を創設したが、今やそれはPlanned Parenthoodと呼ばれている。

 

マーガレット・サンガーの言葉には以下のようなものがある。

 

「どんな女性も子供を産む合法的な権利等と言うものは持つべきではない。両親となる許可を得ずしては」

「家族が子孫となるメンバーの一員に対してできる最も慈悲深い事は、その子を殺すことである」

「産児制限というものは、究極的にはより浄化された種族へと向かわねばならない」

 

UNESCOは、またひとつ別の優生思想の政策を推し進めるための地下組織に過ぎなかった。それは『すばらしい新世界』の著者アルダス・ハクスリーの兄ジュリアン・ハクスレーが主導した組織だった。ジュリアン・ハクスレーは、ヒトラーが行った優生学の壊滅的なPRの結末について、以下のように述べている。

 

「確かに人種的優生政策というのは、あらゆる政治的心理的な意味において不可能であろう。しかし、UNESCOにとっては、以下のことを確実ならしめることが重要である。それは、優生学的問題がこの上なく慎重に検討されて、大衆の意識が喫緊の課題に関して十分な情報提供を受けて、今考えられないと思われている大部分が、少なくとも思考可能なテーマとなることである」

 

ジュリアン・ハクスレーはWorld Wildlife Fund(世界野生生物基金)も設立したが、それは今、World Wide Fund for Nature(世界自然基金)として知られている。これにはまた別の二人の優生主義者が加わっている。あのフィリップ王子とオランダのバーナード王子である。バーナード王子は、かつてナチス親衛隊将校で、最初のまた長期にわたるイルミナティビルダーバーググループ議長であった。

 

環境問題とは、優生学の政策を推し進めるためのまた別の煙幕に過ぎない。支持者や唱道者たちは、何もわかってはいないのだが。1969年にPlanned Parenthood重役であったリチャード・デイ博士が、ピッツバーグで医師たちに向けた私的なミーティングで、世界がどのようにして地球規模のオーウェル流の監視社会へと変化を遂げていくのかと言う事について詳細に説明を行なった。彼が言った事は、著しく正確な形で実現してきている。なぜならば、Planned Parenthoodはロックフェラー系組織であり、デイ博士はレプティリアン混血家系に密接なつながりを有していたために、計画されていたプロットを入手することができたからだ。

 

ロスチャイルドとロックフェラーは、ずっと優生学運動の背後にいたのであり、WHOやノバルティス、バクスター・インターナショナル、グラクソ・スミスクラインなどのワクチン製造会社、さらに製薬会社カルテルから一般大衆を守っていると見なされているはずの政府や省庁、これらの組織の糸を引いているのである。

 

我々は今、優生運動が最終的な前線の形をとって展開されているのを目にしている。「トランスヒューマニズム」と呼ばれる運動である。多様な制御テクノロジーを開発し促進するものだが、それには、マイクロチップ、ブレインチップ、脳とコンピューターのインターフェイス、サイボーグとナノテクノロジーなども含まれる。外的なテクノロジーを人間にどんどんと埋め込むことによって。

 

「トランスヒューマニスト」という言葉を最初に作り出したのは優生思想の熱狂的信者であったジュリアン・ハクスリーであある。トランスヒューマニストたちは、健康と知性を向上させる利益を前面に押し出していくが、実際のところ、彼らが考えていることは、人間と機械からなるマスター種族を生み出すことである。それはまた優生学のいまひとつの変奏であるに過ぎない。ほとんどの下層レベルにいる人々はそのことに気づいていないが。

 

トランスヒューマニストたちは、単なる人間をサイボーグに対する亜種に過ぎないものとしてみなす。私たちが今牛を飼っているようにわれわれは将来人間を有することになると、これら変人たちの一人が言っている。これは、ケビン・ダイクという英国リーディング大学サイバネティックスの教授が述べている言葉である。彼は自らチップを埋め込んだ人物として知られている。彼の場合は確かに理解できなくもない。というのは私が彼ならば、確かにもう少し賢くなりたいと思うからだ。しかし、この人物はそれが一体何につながっていくのかを理解していないし、なぜそんなことが起こっているのかについてはなおさらである。これはまたある別の種類の大昔からある考えの焼き増しに過ぎない「もし機械が人をずっと幸せに思わせてくれるような信号を送ってくれるのなら、なぜマトリックスの一部にならない理由があるか」というものだ。

 

『すばらしい新世界』の筆者であるハクスレーは言った。「人々が自ら隷従状態を好むようにさせるのである」

 

優生学はマルサスそしてゴールトン以来長い道のりを経てきた。しかし、優生思想とその実践はいまも健在なのである。

 

以下原典より抄訳:David Icke (1990). Human Race Get Off Your Knees: The Lion Sleeps No more.(pp.476-480) 

 
 
(SATO)
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